スティーブン・キング原作の少年ドラマに超能力ものをまぶした感じのストーリー。「スタンド・バイ・ミー」と比べると、盛り上がりに欠ける。
監督はスコット・ヘイゼン、主演はアンソニー・ホプキンス、アントン・イェルチン(子役)、共演はホープ・デイビス。
あらすじ
1950年代後半、11歳のボビーと母リズの母子家庭の二階に初老のテッドが間借りすることになった。リズは何でもお見通しと言った感じのテッドを嫌ったが、ボビーはすぐ友達になった。テッドはボビーに何者かから逃げていると言った。
ボビーにはGFキャロルがいた。いつも仲良く二人で遊んでいた。キャロルは読書好きで、森のある場所で二人で遊んでいた。
テッドは時々気が遠くなることがある。あるとき、遠くに行くような気がして、ボビーは肩を揺すぶり、テッドに嗜められる。それ以来ボビーは未来を見る力が身につく。お祭りでカード当てのゲームをやっていて何ども続けて当ててしまう。
テッドは指名手配状が回り、身の回りに追手が迫る。テッドはボクシングの予想で人気薄の方に賭けて持ち金を十倍にする。翌日の夜、クラブへ金を取りに行く予定だ。しかしキャロルが危険な目に合っている様子が見えたので、ボビーにキャロルを探せと言う。キャロルは森の中で不良にボコボコにされていた。家まで担いで帰ると、テッドが診てくれて脱臼だと言い、上半身下着にして肩関節を元に戻してくれる。ところがそこに勤め先の社長に乱暴されたリズが帰ってきて、キャロルの姿を見てテッドと口論になる。腹いせにリズはテッドを指名手配と知って急いで連絡する。それを知ったボビーはテッドに金を取りに行くなと伝える。テッドは代わりにボビーに行ってくれと言うが、金をもらって戻ってくると、テッドは車に乗せられてどこかに連れ去られた。ボビーはその夜、リズに怒りをぶつけた。
その後、リズは反省し、ボビーも許す気になる。母はボストンで新しい職場を見つけ、引っ越すことになり、ボビーは不良とタイマンを張り、キャロルの代わりにボコボコにしてやる。そしてキャロルの別れのキスをして、ボストンに旅立つ。
雑感
挿入曲はオールディーズでR&Bがほとんど。「スタンド・バイ・ミー」同様にスティーブン・キングの趣味丸出しの作品だ。
テッドは警察に追われていたのでなく、対共産主義勢力用「武器」として諜報機関に使われていたが、脱走し機関に追われていたようだ。
盛り上がりに欠けるし、ハンサムな少年少女が出るわけでもないので、面白味は薄い。
スタッフ・キャスト
監督 スコット・ヒックス
製作 ケリー・ヘイゼン
製作総指揮 ブルース・バーマン 、 マイケル・フリン
原作 スティーヴン・キング
脚本 ウィリアム・ゴールドマン
撮影 ピョートル・ソボシンスキ
音楽 マイケル・ダナ
配役
テッド・ブローティガン アンソニー・ホプキンス
ボビー・ガーフィールド アントン・イェルチン
母リズ・ガーフィールド ホープ・デイヴィス
GFキャロル・ガーバー ミカ・ブーレム
ボビー・ガーフィールド(成人) デヴィッド・モース
カード当ての男モンティ・マン アラン・テュディック
盛場の主人レン・ファイルズ トム・バウアー
盛場の女房アレイナ・ファイルズ シリア・ウェストン
ドナルド・ビーダーマン アダム・ラフィーバー
友人サリー・ジョン ウィル・ロッタール
不良ハリー・ドゥーリン ティミー・ライフスナイダー
ミセス・ガーバー ディアドゥリ・オーコネル