30歳の女流エロ漫画家がマンションを出て、一戸建てを新築するまで。
面白かった。
マンガは西原理恵子と魔夜峰央を足して二で割った感じだ。
ほんとうに「やっちまったよ」と言う気持ちだったのだろう。
途中からそういう気持ちを打ち消すべく、やたらとハイテンションになっていったようだ。
自分は家を新築したことがない。
持ち家に住んでいる。
家を建てるってことを馬鹿にしていた。
しかしこの本を読んで家を建てることが実に大変だと知った。
そして家が建つことに感動すら覚えた。
これも不動産屋の星さんと設計士の松本さんの傑出したキャラのおかげだ。
不動産屋なんて金儲けのことしか考えてない連中だと思っていたが、星さんはそうではなかった。
松本さんも独特の設計と独特の間でもって、施主を納得させてしまう。
ミサワホームで出来合いの家を建てていたら、こうはいかなかった。
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