やさしい悪魔 Deadlier than the Male 1966 ウォーカー・ブラザーズ Philipsレコード

キャンディーズが吉田拓郎作曲「やさしい悪魔」を歌う11年前、同名異曲「やさしい悪魔」はウォーカー・ブラザーズ第8弾英国発売シングルとして1966年12月に発売された。翌年、全世界公開された英国お色気アクション映画「キッスは殺しのサイン」の主題歌で先行発売された形だ。どちらも原題は、”Deadlier than the Male”で同じ。
恐らく映画配給会社は曲名とレコード題名を一致させて欲しかったが、レコード会社が嫌がったか、映画の邦題の決まるのが遅れてレコード会社側が見切り発車したのだろう。

当時ウォーカー・ブラザーズは解散後のことを考え、ジョンとスコットの両A面プロジェクト「ソロ・ジョン/ソロ・スコット」をほぼ同時期に発売し全英4位になるが、同
時期の「やさしい悪魔」はプロモーションをまったく行わなかったので、最高位全英32位に終わった。でもウォーカー・ブラザーズの二枚組ベスト盤には大体入っている。ウォーカーらしい曲調で日本人も好きな曲だ。

なお「キッスは殺しのサイン」は早見優4枚目のアルバム収録曲のタイトルとなった。作詞小西康陽の映画趣味で題名が付けられ、作曲は高浪康太郎でピチカート・ファイブ・コンビだから、難曲で早見優は歌いこなしていない。