2004年02月20日(金)  No.157
監督 : 成瀬巳喜男
製作 : 藤本真澄
原作 : 林芙美子
脚色 : 田中澄江 / 井手俊郎
撮影 : 玉井正夫
音楽 : 早坂文雄
美術 : 中古智
監修 : 川端康成 (林芙美子が急逝したため、川端があとを引き継いで監修した)

配役:
上原謙 (岡本初之輔)
原節子 (岡本三千代)▲
島崎雪子 (里子)△
進藤英太郎 (竹中雄蔵)
二本柳寛 (一夫)
杉村春子 (村田まつ)
杉葉子 (光子)×
小林桂樹 (信三)
花井蘭子(堂谷小芳)
風見章子 (富安せい子)○

恋愛結婚をした初之輔と三千代が、結婚二年目にお初徳之助の心中事件で有名な大阪の横町に転勤して、さらに三年が経った。
まだ子どもは生まれず、家へ帰っても腹減ったとしか言わない亭主に、妻は不満を抱いている。
二人はすっかり倦怠期なのだ。
そこへ姪の里子が、家出して東京からやって来る。
東京の香りを乗せた里子に、三千代の東京恋しの気持ちが燃え上がった。
里子も昼間から叔父の初乃輔を誘惑するような雰囲気だ。
同窓会で遅くなった三千代にいまわしい想像さえかき立てる。
家庭内のこうした空気に堪えられず、三千代は里子を連れて東京へ帰った。
三千代はそのまま東京で職業を探す気にもなっていたが、友人のけいこには幸せそうだと言われる。
従兄弟の一夫と里子が交際を知ったとき、三千代は初之輔のことを思い出した。
そんなときタイミング良く、初之輔は三千代を迎えに来た。

幸せな家庭を引っかき回す里子を演ずる島崎雪子は、現代の鈴木京香に雰囲気が近かった。
作品としては、名作の部類にはいるのだが、自分としてはあまり好きではない。

めし 1951 東宝

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