ノーラ・エフロン監督作品、邦題「めぐり逢えたら」。
ケーリー・グラントとデボラ・カーのラブロマンス「めぐり逢い」を下敷きにして、アメリカの東の端と西の端、ボルチモアとシアトルの見ず知らずの男と女を、結びつける、運命のマジック。
建築家サム(トム・ハンクス)は亡くなった妻の想い出を断ち切るため、息子のジョナと共にシアトルへ移り住む。
一方、ボルチモアの新聞記者アニー(メグ・ライアン)は、ウォルター(ビル・プルマン)との婚約パーティーで、母に「私が貴方のお父さんと出会ったとき、運命を感じたの。それはマジックだったわ。」と告げられ愕然とする。
「自分たちの恋愛にはマジックが無い!」
その帰り道、ラジオの人生相談に出演するサムと息子ジョナの身の上話を聞いて、彼らのことが彼女の頭から離れなくなってしまった。
サムの身元を調べたりして、ほとんどストーカー状態のアニーは、思い切ってシアトルまでサムに会いに行くが、一目会っただけでボルチモアに戻ってくる。
そして思い余ってウォルターにうち明け、別れを告げた。
一方、サムとジョナの元には励ましの手紙が多く届いていたが、ジョナはそのうち一人の女性の手紙をとても気に入り、父の振りをして、映画「めぐりあい」に因み、エンパイアステートビルの屋上で会おうと提案する。
☆
「運命」か、、、アメリカの端と端にいても、運命の二人は必ず出会い結ばれるのだ。
まるで魔法に吸い寄せられるかのように、エンパイヤステートビルの屋上を訪れ、そこで出会っただけで、すべて分かり合ってしまうという、少女趣味的オカルト映画(笑)
いや、ラブファンタジーである。
でもメグがやってくれると、そんなことがあるかもしれないと思えるから良い。
日本人がたとえば池袋サンシャインの展望台で、こんなことをやると、どうも嘘っぽい(笑)
美しい映像もさることながら、音楽をスタンダードで固めてしまう辺りも、ロマンチックで、ファンタジックだ。
永遠のセルマ・リッター
映画を中心に趣味を語り尽くします!