ウィンターボトム監督作品。
ロンドンを舞台にある家族の物語。
仲の悪い両親、バツイチの長女と息子、独身で伝言ダイヤルに嵌ってる次女、三女は妊娠中だが夫は失業して行方不明。
彼らのある週末が描かれている。
バラバラだと思われた家族だったが、何かしら繋がっているようでもある。
「ひかりのまち」とは、アスミクがつけた邦題だ。
Wonderlandが原題。
生まれた子がアリスだし、ロンドンの街をワンダーランドと言いたいのだろう。
しかし「ひかりのまち」という題名も嵌っていた。
町の夜景を美しく描いていたからだ。
ウォン・カーアイやクリストファー・ドイルの影響かな。
マイケル・ナイマンに関しては、はじめはずいぶん静かだなと思っていたが、途中からナイマン節全開だ。
映像に合ってると思ったら、結末もマイルドになってしまった。
三姉妹にシャーリー・ヘンダーソン、ジナ・マッキー(ノッティングヒルの恋人)、モリー・パーカー。
長女の別れた旦那にイアン・ハート。
母親は欲求不満の塊だったが、たぶん息子コンプレックスだな。
その息子が家出したので、おかしくなっている。
ジナ・マッキーは孤独感を背負っている。男と長く続かない。
最後は恋人候補を見つけて、これからどうなるでしょうか、というところで終わる。
まあまあのイギリス映画。
家族とはふわふわして形がないようで、どこかで繋がっている。
でも作品のオリジナリティは感じられなかった。
ひかりのまち(1999) イギリス