山本周五郎作品を田坂具隆監督が最初に映画化したのが、この人情話「ちいさこべ」である。
今回の大火で大工の棟梁夫妻が巻き込まれ、多くの人たちとともになくなった。
若棟梁茂次は川越に仕事で出ていたために助かったが、今後大所帯を切り盛りしていかなければならず、一人苦悩する。
奉公人のおりつは孤児となった子供を集めて飯を食わせていたが、周りのご近所からの苦情で子供たちともども追い出される。
聞けば、孤児たちはヤクザに使われて盗みをやってるそうだ。
「そうだ、孤児たちの家を造ってやろう。」
そう決心した茂次はおりつを迎えに行く。
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災害の後始末を描いた作品。
昔から日本は災害大国だったわけだ。
でも災害が起きるたびに、そうなったあとでどうするか、知恵を出し合って考えるしか、解決方法はないようだ。
中村錦之助が若棟梁、江利チエミがおりつ、
おりつに思いを寄せるヤクザに中村嘉津雄、若棟梁の良き理解者の材木問屋主人に東千代の助、
他に千秋実、桜町弘子、木暮実千代、坂本武。
脚本も田坂具隆。
雄大な音楽は伊福部昭。
題名は小さい子供の家という意味か。
ちいさこべ 1962 東映