「第三の新人」吉行淳之介の映画化というから、どんなのだろうと思ったら、
単なる女性にだらしない男の風俗映画だった。
川口浩と川崎敬三が兄弟分のハンカチタクシー屋(白タク)だ。
二人とも女にだらしがない。
川口浩は、お嬢さんの弓恵子に一目惚れ。
しかし彼女はお堅く、彼は溢れる性欲を適当な相手でお茶を濁す。
幼なじみの穂高のり子と一晩を過ごすが、穂高は死んだ父に憧れていた。
川口の父は名うてのドンファンだったという。
川口は父ゆかりの女性を捜して父がもてた理由を聞き出そうとする・・・
弓恵子がヒロインだ。
昔から美人だったが、テレビでは脇役ばかりやっていた。
大映の新人女優になると、一度は主役になることができる。
穂高のり子も一度は主役を張った。
すれすれ(1960) 大映