五木寛之の初期小説を、ジェームズ・ボンド若山弦蔵の渋い朗読で楽しむ。
日本の元ジャズ・ミュージシャンが、ソ連邦下のモスクワでジャズ興業を企てるという話。
お話自体はご都合主義だったが、朗読は楽しめた。
実に男っぽい朗読である。
BGMにはモダンジャズがぴったりだ。
ソニー・ロリンズ、デクスター・ゴードンなんかがいい。
バーボンをやりながら聞きたい。ウォッカでもいい。
この作品は、加山雄三主演で映画にもなった。
豪華ジャズメン(日野皓正、宮沢昭、八木正生、鈴木勲夫ほか)も多数出演していた。
加山雄三は、この役には若すぎた。
モスクワの撮影では逮捕される恐れがあったため、モスクワのシーンは吹き替えを使ったそうだ。
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