The end of the affair
邦題 「ことの終わり」
監督・脚本 ニール・ジョーダン(クライング・ゲーム、インタビュー・ウィズ・バンパイア、マイケル・コリンズ、ブッチャー・ボーイ)
原作 グレアム・グリーン(第三の男)
出演
レイフ・ファインズ … Maurice Bendrix
スティーブン・レイ… Henry Miles
ジュリアン・ムーア… Sarah Miles
イアン・ハート…      Mr. Parkis(探偵)
ジェイソン・アイザック… Father Richard Smythe(神父)
英国のカトリック作家グレアム・グリーンの出世作。
男女の三角関係を描きながら、それを超越した神の愛を確信させる。
ニール・ジョーダン監督もアイリッシュ・カトリックである家庭の出身だ。
カトリックは日本人の宗教観と相容れないものと思われがちだが、僕は全くそう思わない。
実体験があれば、これが普遍的なものだとわかるはずだ。
グレアム・グリーンにも実体験があったそうである。
前半はヌードシーンのオンパレードだが、
それが後半になると、かえって敬虔な気持ちをうむ効果を持つ。
人間は何かにすがってしか、生きていけない。
恋は愛になり、愛はやがて神への愛と昇華する。
残されたものも、神を恨むことにより、神の実在を悟る。☆☆☆☆

(あらすじ)
作家ベンドリクスが実体験を基に小説に描きながら、ストーリーは展開する。
旧友ヘンリーから妻サラの不貞の相談を受けて、ベンドリクスは激しい嫉妬を感ずる。実は第二次大戦末期、ベンドリクスとサラは不倫関係にあった。しかしロンドンが空襲に襲われ、サラの目の前でベンドリクスが負傷して以来、サラはベンドリクスの前から消えた。
ベンドリクスは探偵を雇い、サラの相手が誰か、探ろうとする。
探偵はサラの日記を手に入れた。そこには意外な真実が書かれていた。
(ネタバレ)

爆撃でベンドリクスが吹き飛ばされたとき、ベンドリクスは息をしていなかった。サラはベンドリクスを助けてくださいと神に祈った。するとベンドリクスが蘇生したのだ。それ以来、神に操を立てて、サラは誰とも交わらなかったのである。
ベンドリクスはサラをヘンリーから奪って、駆け落ちした。幸せそうに二人は未来の子供のことを語る。けれども、サラには時間が残されていなかった・・・
最後のベンドリクスの台詞。
”But leave me alone forever.”

ことの終わり 1999 UK

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