気テレビアニメ・シリーズ「きんいろモザイク」スタッフは第二期(2015年)放映後、2016年秋に劇場版「きんいろモザイクPretty Days」を制作・公開した。

声の主演は「Rhodanthe」の五人組、西明日香、田中真奈美、種田梨沙、内山夕実、東山奈央。中でも種田梨沙は11月の上映当時、発声障害で休養していたが、その半年以上前のアニメ制作時には発病前であり全く元気で声の調子も悪くはなかった。諏訪彩花は上映当時まだ「Rhodanthe」に参加していない。

あらすじ

(アヴァンタイトル)中学一年生、綾は転校生だった。最初に声をかけてくれたのは、明るい猪熊陽子だった。そして翌日綾が初めて声をかけたのは忍だったが、シノと呼んでいいと言われて綾は慌てて「しのぶれど色にでにけりわが恋は」と百人一首(平兼盛)の上の句を読んでしまう。
(OP)
高校二年生の秋の朝、シノはそれぞれのクラスの学校祭の脚本兼衣装担当を引き受けたので、毎朝アリスに起こしてもらっている。高校では陽子も小学校の頃を思い出し、シノを迎えに行こうかと尋ねるが、カレンに今日は陽子も寝坊しましたと突っ込まれる。それを聞いて、中学から転校した綾は自分とシノ、陽子の小学校の思い出が何一つないことを思い出す。

放課後、A組ではシノが衣装を縫っている。その回りに穂乃花、陽子、アリスの輪ができていた。カレンを呼んで手を出すと、カレンは懐に用意したビタミンドリンクを「今日3本目でーす」と言ってシノに手渡す。それを見たアリスは「そんなの大和撫子じゃないよー」と怒る。その様子を眺めていた綾は、ふと寂しさを思える。
次の日曜日、シノは学校祭に主役級の衣装作業を自宅に持ち込んでいる。そこへ陽子と綾が手伝いに来る。姉の勇も出迎えに出る。途中でシノは勇と飲み物を買いに出かける。シノのいないところでカレンは長年の謎を尋ねる、「シノはどうやって高校入試に合格したのか」。そこで陽子が昔語りをする。
成績が良い綾は先生から私学への出願を薦めていた。しかし綾自身は地元の公立校に行きたい。綾にその公立校に連れて行ってもらうと、烏丸先生がいて校内を案内してくれる。シノも陽子もこの高校を気にいるが成績的にシノはギリギリだった。それに対して烏丸は「トーテムポールの歌・合格祈願編」を歌って元気付ける。
シノと陽子は綾に家庭教師になってもらい夏休みから猛勉強する。いよいよ綾の第一志望の私学受験結果発表の日、見事に綾は合格していた。次にシノと陽子は公立受験日を迎える。雪の中、何故か綾も受験に来ていた。合格発表の日、三人揃って無事合格する。4月に入り入学式の日、何と綾も第一志望を捨てて公立校に来ていた。それを聞いてカレンもアリスも感激する。そこへシノが戻ってくる。カレンとアリスは何かプレゼントを貰えると思ったが、シノは友情という絆をあげると言う。
学校祭当日になり、A組の演劇「君の髪はゴールド」が始まる。ヒロイン役が病気で倒れたため綾が代役に立つことになった。ところが相手役カレンは全ての台詞を忘れていた。そこでカレンはアドリブで九の一忍者になり、シノは金髪ウィッグを被り金髪パワーを使い覚醒して、カレンのアドリブに合わせ台本をリアルタイムで書き直し、演劇は大好評を呼ぶ。
(ED)

雑感

ラストは、シノが超サイヤ人になり覚醒してしまう。凄まじい勢いでカレンが展開を変えるのに、リアルタイムで脚本を書き換える。シノには脚本家の方が通訳より向いているのではないかと思う。

綾(声:種田梨沙)が実質的主役だった。小学校が別だったせいで、シノや陽子との間に距離を感じていたが、綾はシノの癒し(ボケ)にいつも救われる。綾は男性を愛せるのだろうか?
Last lines: 「シノと私はお友達、これからもずっと」

スタッフ

監督・構成 – 天衝
副監督 – 名和宗則
原作 - 原悠衣
脚本 – 高橋龍也
キャラクターデザイン・総作画監督 – 植田和幸
色彩設計 – 歌川律子、木村聡子
美術監督 – 柴田千佳子
撮影監督 – 熊澤祐哉
音響監督 – 明田川仁

声のキャスト

シノ 西明日香
アリス 田中真奈美
綾 種田梨沙
陽子 内山夕実
カレン 東山奈央
穂乃花 諏訪彩花
烏丸先生 佐藤聡美
久世橋先生 大西沙織
シノの姉勇 田村ゆかり

きんいろモザイク Pretty Days 2016.11 Studio五組+Axsiz アニメーション配給 ショウゲート配給

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