地方馬ハッピースプリントが勝つはずのレースだったが、思わぬハプニングで3着に敗れた。
晴天の船橋マイル戦は、ガチの一番人気ベストウォーリア、二番人気牝馬サンビスタ、三番人気クリソライト、四番人気老兵ワンダーアキュートとなり、前走フェブラリーSで大敗を喫した南関二冠馬ハッピースプリントは離れた五番人気とファンから見放された形。
これでハッピースプリントにとって面白い一戦になると思った。
レースは8枠からセイントメモリーが押してハナを取る。
番手はベストウォーリア、セイクリムズン、ハッピースプリントが並び、好位のインにサンビスタ、外に和田が久しぶりに手綱を取るワンダーアキュートが付ける。
武豊クリソライトはポツンと中団で、動けていない感じがする。前が詰まるから出ていく場所がないだろう。
向正面ではセイントが逃げて、それに馬体を合わせているのがベストウォーリア、ぴったり外から三番手はハッピースプリント、そのあと外からセイクリムズン、内からサンビスタ、中を通って前が空くのを待っているのがワンダーアキュート。だれが勝ってもおかしくない。クリソライトは外狙いで中団から先行集団に近づいてきた。
三角でセイントが脱落して難なくベストウォーリアが先頭に立つが、ハッピースプリントが仕掛ける。
三四角中間でベストウォーリア、ハッピースプリント、ワンダーアキュート三頭に速くも絞られる。
ところがベストウォーリアがたまらず手を動かした四角で追うハッピースプリントは大きく外へ流れてしまう。
それでも一瞬は直線で先頭に立つハッピーだったが、ゴール前で失速。
直線を向いてワンダーアキュートが二頭の間を突き抜けて先頭でゴールイン。
二着には内から盛り返したベストウォーリアが入り、ハッピースプリントは三着に沈んだ。
どうやらハッピースプリントは右回りの大井で昨年使われる内に左回りが苦手になったようだ。
ここ二走の凡走も案外距離や馬場云々というより左回りにあったのかも知れない。
乗り戻った宮崎騎手（北海道）は左回りの川崎競馬場で全日本二歳優駿を勝ったあと、金沢の吉原騎手に手が渡ってしまったので、変化に気づかなかったあるいはそんなに大げさなことと考えてなかったのではないか。
マイルの右回り戦に戻してやれば、地方重賞で荒稼ぎするだろう。
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