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パリで夫子と暮らす女子大学院生を描いた短編ドキュメンタリー。
1964年にエリック・ロメールが撮ったドキュメンタリー「パリのナジャ」は、異邦人がボヘミアン気分を楽しむものだった。
2年後にエリック・ロメールが撮った作品は、もっと真面目に研究生活を送る女性を描いている。
雑感
1964-66年ごろのこと、パリの女子大生の人口が増え始めて男子とほとんど変わらなくなる。
学生数が増えたので、日本が1980年代に行ったように、パリ市内にあったキャンパスを郊外の広い土地や、市内のワイン市場跡地にキャンパスを移転した。
女子学生の活躍は、今の日本なんかよりずっと多い。これは伝統であり、キュリー夫人がソルボンヌ大の出身だからである。
キャスト
アントワーヌ・ヴィテ 本人/ナレーション
スタッフ
監督:エリック・ロメール
撮影:ネストル・アルメンドロス
製作:ピエール・コトレル
ストーリー
女子学生は文学部に多いけれど、最近は理科系にも進出している。
主人公は、おそらく理学部生物学科あたりの院生である。
彼女が実際に研究室で実験したり、家で読書して研究したり、教授と面接して実験結果を相談している姿を写している。
女子学生は結婚相手を学内に探す割合も大きい。
そして学生結婚するのも多い。
彼女も、既に子を持ち、研究助手としても働いている。もちろん、腰掛けではない。
ある現代の女子学生 UNE ETUDIANTE D’AUJOURD’HUI 1966 ロサンジュ製作 – エリック・ロメールが再び挑んだ当世女学生気質