伊丹十三が監督として専念してからの第5作品。
マルサの女2に続く作品として、大いに期待されたが・・・

 

 

捨て子であったナヨコは芸者になり、多門院に水揚げされる。
その後、多門院はすいすい出世してナヨコはあげまんだと噂される。
多門院の死後、銀行の千々岩頭取の秘書を務める。
ある日支店長の鈴木主水と出会って、ナヨコのあげまんぶりが発揮され始める。
政界の黒幕大蔵の誘いを断って、主水と結ばれて、主水はめきめき業績を上げる。
しかし主水に縁談が持ち込まれ・・・
女房が実はあげまんだったという話ではなく、はじめにあげまんと認められた女性がその後どのような人生を歩むかというお話。

 

伊丹節に期待しすぎたのか、この頃から彼の作品に勢いが失われてきた。
前々作の「マルサの女」が凄すぎたからだろう。
しかし東野英二郎といい島田正吾といい、年を取っていたな。
最後は大滝秀治の頭取を失脚させて欲しかった。

 

監督 伊丹十三
脚本 伊丹十三
音楽 本多俊之
撮影 山崎善弘

 

出演者
宮本信子
津川雅彦
大滝秀治
島田正吾
金田竜之介
宝田明
北村和夫

あげまん 1990 東宝

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