布引けいの「女の一生」。
文学座杉村春子の当たり狂言に京マチ子が挑戦、
監督増村保造、原作森本薫、脚色八住利雄。
出演:京マチ子、高橋昌也、田宮二郎、叶順子、東山千栄子、小沢栄太郎
日露戦争が終った日、養親に家を追い出された布引けい(京マチ子)は東山千栄子に拾われ、堤洋行の奉公人となる。
頭の良い彼女は、次第に商才を表した。
彼女は次男の田宮二郎と好き合っていた。
しかぢ母東山千栄子は自由主義者の田宮を嫌い、けいと長男の高橋昌也を結婚させてしまう。
彼女も堤家そして堤洋行を守ることに一生を捧げようと誓う。
結婚して10年。田宮二郎はシナに渡り、けいは堤洋行の仕事にのめり込んでいた。
高橋昌也と娘はけいに放り出されて、ふてくされている。
さらに20年後、日本は泥沼の日中戦争に突入していた。
けいは堤洋行のため軍部に近づいた。
田宮二郎が久しぶりに内地へ帰ってくる。
彼は中国人と通じていて憲兵に追われていた。
けいは堤洋行を守るため、田宮を憲兵に売るのだった。
goo:女の一生
何とも言えない作品だった。
ただ淡々と40年の時間が過ぎていく。
でも思ったより京マチ子は好演しているのかも知れない。
演出も舞台劇ほどしつこくない。
次のサイトによると舞台の女の一生には2パターンあるそうだ。
最初のは戦前に上演したため、最後のシーンが戦中の勇ましい頃の日本だ。
もう一つは戦後に上演したもの。
ラストは有名な空襲後のシーンである。
もちろんこの映画は後者に近い。
『女の一生』をくぐるためのメモ
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