メアリー・オハラが書いた、「マイ・フレンド・フリッカ/緑園の名馬」に続く児童小説第二弾を、再び20世紀フォックスが映画化した。
俳優陣はほぼ変わっていないが、スタッフは強化されている。
主演はロディ・マクドウォール。
監督は、ルイス・キング。カラー映画。

あらすじ

ワイオミング州の渓谷で、ケンの飼い馬フリッカは、白馬を産み落とす。それは父親のロブも知らないことだった。ゴブリンと名付けられた白馬の父親は、チャーリーが所有する競走馬アパラチアンだと言う。ケンが内緒で種付けをしたという。これには、チャーリーも魂消る。

次第に、父アパラチアンの性質を受け継ぎ、競走能力を発揮し始める。チャーリーは自分の牧場のトラックで試しに他のサラブレッドと走らせると、あっさり差し切ってしまう。
これはチャーリーも、レースに登録して出走させようと言うことになる。馬の名前はゴブリンから、積乱雲に似ているのでサンダーヘッド(英語で入道雲の意味)と変えられた。

騎手としてケンが騎乗することになった。ロブも牧夫のガスもチャーリーも、サンダーヘッドに賭けてくれた。
レースは始まるやいなや、サンダーヘッドは大出遅れしてしまい、数馬身遅れてスタートした。ところが最終コーナーを回る辺りで先頭に立つ。そのままゴールインかと思われたが、急に走るのを嫌がり、競馬場から逃げ去る。思わずケンを振り落とすが、走るのを止めるとケンを心配して寄ってきた。よく見ると、脚が腫れている。獣医の見立てでは、全治一年の屈腱炎で競走能力喪失だという。

しばらくすると、また野生馬アルビノが、付近の渓谷に帰ってくる。白馬アルビノは、サンダーヘッドの祖父(母フリッカの父)である。凶暴なアルビノは、牝馬を連れ去りハーレムを作り、立ち向かう牡馬を殺してしまう。
狩猟馬から軍用馬に生産を切り替えたロブの牧場は、牝馬不足で経営難に陥ってしまう。ロブの牧場馬群を従えているバナーも、アルビノと戦い、負傷する・・・。

 

雑感

野生の馬があちこちにいるアメリカには、憧れる。
この作品は第二作だが、第一作よりも面白かった
病が癒えたサンダーヘッドは、群れの首領バナーの仇を取るため、野生馬で悪の権化である祖父アルビノを倒しに行く。肉親対決って、「スターウォーズ」のダースベイダーみたいで格好良い。

最後に、馬を殺してしまったサンダーヘッドをロブとケン父子は、野生に返す。

サンダーヘッドは一匹狼だから、バナーの支配を受けないし、いずれバナーを倒してしまうかもしれない。人間に従順なバナーを守るために、サンダーヘッドを手放すのは妥当なことだと思う。

でも、いずれサンダーヘッドもアルビノみたいに牧場の馬を襲い出さないか?アルビノの血が流れているのだから。(実際にどうなるかは、第三部「ワイオミングの緑草」を見てのお楽しみ!)

最後に、馬が殺し合いをするシーンを見られたには目を疑った。草食動物でも身を守るためには、オス同士で戦うんだと感心してしまった。

ロディ・マクドウォールは、この映画撮影時点で声変わりをしている。天才子役の時代は、終わりを告げたのだ。

スタッフ

監督  ルイス・キング 
製作  ロバート・バスラー 
原作  メアリー・オハラ 
脚本  ドワイト・カミングス、ドロシー・ヨースト
音楽  シリル・J・モッキンリッジ
撮影  チャールズ・G・クラーク  

キャスト

ロディ・マクドウォール  ケン・マクラクリン
プレストン・フォスター  父ロブ
リタ・ジョンソン  母ネル
ジェームス・ベル  牧夫ガス
ダイアナ・ハリー  ガスの娘ヒルディー
カールトン・ヤング  ハリス少佐
ラルフ・サンフォード  大牧場主チャーリー・サンフォード
アル・ブリッジ  ヒックス獣医
ロバート・フィルマー  牧夫ティム

ネタばれ

ケンは、屈腱炎の治ったサンダーヘッドと共に牝馬を探しに行く。しかし、サンダーヘッドは夜のうちに消えてしまう。
ケンは一人で探索を続けると、アルビノとサンダーヘッド決闘している場に出くわす。若いサンダーヘッドは、果敢にアルビノに挑んでいた。死闘の果てにサンダーヘッドが、アルビノを倒して踏み殺す。これで、ロブの牧場もアルビノを恐れる必要は無くなった。

ケンに連れられて、今や渓谷の王者になったサンダーヘッドは、一旦牧場に戻るが、馬小屋に入ろうとしない。ロブは、サンダーヘッドに流れるアルビノの血が騒いでいるのだと考え、野生に戻してやろうとケンに勧める。ケンも諦めて、サンダーヘッドに行けと命ずる。それを聞いたサンダーヘッドは、元来た道を帰っていった。

 

 

 

 

マイ・フレンド・フリッカ/高原の白馬 Thunderhead: Son of Flicka (1945) 20世紀フォックス製作・配給 セントラル国内配給(1951)

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