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1968年6月5日にロバート・F・ケネディ大統領候補は拳銃で暗殺される。その現場であるホテルでの当日の出来事を追う、「グランドホテル」形式の群像劇
出演する俳優エミリオ・エステベスの4作目の監督作品になり、脚本も書いている。
他の出演はアンソニー・ホプキンス、ハリー・ベラフォンテ、デミ・ムーア、ローレンス・フィッシュバーン、ヘザー・グラハム、マーティン・シーン、ヘレン・ハント、アシュトン・カッチャー、リンジー・ローハン、クリスチャン・スレーター、ウィリアム・H・メイシー、シャロン・ストーン、イライジャ・ウッド
国内配給はムービーアイ。

雑感

とくに誰が主演でもない、一人一人が見せ場を持つ群像劇である。
エミリオ・エステベスの人脈は凄いらしく、監督として数多くのスターをかき集めた。
どこまで真実か分からないが、6月5日に起きた様々な日常的事件が時系列順に描かれている。

ロバート・ケネデイは、当時のニュースフィルムでしか現れない。暗殺シーンも後ろ姿以外はニュース映像だ。当時、子供だった私もこの映像を見ていたのを思い出した。

この映画を観て、当時ロバート・ケネディを支援していたアメリカ人の哀しみが深く感じられる。ロバート・ケネディも兄同様に死後、様々なスキャンダルが浮き上がってきたが、それでもボビーが大統領になっていたら、もう少し早くベトナムから撤退できたのではないかと思っている民主党員は多い。
しかし、どれも犯人に直接関係あるものはない。未だに犯人は終身刑として収監されているのに、事件の背景や様々な謎には触れていない。それだけに、右翼勢力と死の証人が組んでパレスティナ人を洗脳したという陰謀説は消えない。

 

キャスト

ハリー・ベラフォンテ  元ドアマン・ネルソン
アンソニー・ホプキンス  元ドアマンのジョン・ケイシー
ウィリアム・H・メイシー  ホテル支配人ポル・エバス
シャロン・ストーン  ポルの妻で美容師ミリアム・エバス
クリスチャン・スレーター  食堂マネージャー・ティモンズ
ニック・キャノン  選挙戦スタフのドヴェイン
エミリオ・エステヴェス  ヴァージニアの夫ティム・ファロン
デミ・ムーア  歌手ヴァジニア・ファロン
デヴィッド・クラムホルツ  ヴァージニアのマネージャー・フィル
ローレンス・フィッシュバーン  シェフのエドワード・ロビンソン
フレディ・ロドリゲス  シェフ見習いホセ
マーティン・シーン  客ジャック・スティヴンス
ヘレン・ハント  ジャックの妻サマンサ
ブライアン・ジェラティ  クパ
ヘザー・グラハム  電話交換手アンジェラ
スヴェトラーナ・メトキナ  チェコの新聞記者レンカ・ヤナチェック
ジョシュア・ジャクソン  ウェイド・バクリ
アシュトン・カッチャー  フィッシャー
シャイア・ラブーフ  ジミ
リンジー・ローハン  ダイアン
ジョイ・ブライアント  パトリシア
ジェイコブ・ヴァルガス  ミゲル
メアリー・エリザベス・ウィンステッド  スーザン
イライジャ・ウッド  ベトナム従軍拒否者ウィリアム・エイバリー

 

スタッフ

監督、脚本  エミリオ・エステヴェス
音楽  マーク・アイシャム
撮影  マイケル・バレット
共同製作  ジョン・リドリー、リサ・ニーデンタール
製作総指揮  ゲイリー・マイケル・ウォルターズ、アンソニー・ホプキンス、ダン・グロドニック
製作  エドワード・バス、ホリー・ウィーアズマ、ミシェル・リトヴァック

ストーリー

1968年、弁護士で元司法長官ロバート・ケネディは、大統領選の民主党予備選に挑戦していた。6月5日、は、大票田であるカリフォルニア州選挙区の投票日だ。ロサンジェルスのアンバサダー・ホテルには選対事務所が置かれて、ケネディが勝てば勝利演説会場になる予定だ。

ロビーでは、すでに退職したのにもかかわらず元ドアマンのケイシーと同僚ネルソンがチェスで戦いながら常連客とお喋りしている。沢山の有名人がこのホテルに訪れるのを見守ってきた彼らにとっても、ホテルがケネディ候補を迎えることは夢だった・・・。

ホテル支配人エバースは、美容師である妻ミリアムがいながら。電話交換手アンジェラと浮気をしていた。アンジェラに同僚は別れろと説得する。エバースは、白人のレストランマネージャー・ティモンズが黒人やヒスパニクに対して投票に行かないように言ったとして、解雇を申し渡す。しかし、エバースの浮気を知っているティモンズは、ミリアムにばらす。
ミリアムは、かつての有名歌手ファロンのヘア・スタイルを担当している。ファロンは、勝手に夏の公演を極暑のラスベガスにしてしまったために、酔っ払ってファロンの夫ティムと大げんかしてしまう。ミリアムにも当たり散らすが、酔いが醒めるとごめんなさいと謝る。
レストランでは、黒人シェフのエドワードが腕を振るっていた。ヒスパニックのシェフ・ホセは、今晩のドジャーズ戦のチケットを持ちながらダブルシフトを言い渡されたと憤る。今日は、ドライスデール投手が登板するが、連続無失点記録の更新が掛かっていたのだ。仕方なく、控室で同僚のラジオ中継を聞いているとティモンズが入ってくる。一瞬怒られると思って身構えるが、ティモンズは彼らと一緒になって聞き入る。
チェコスロバキアの新聞記者レンカは、ケネディ選挙戦のスタッフであるドウェインにケネディーの取材を打診するが、チェコが共産圏だという理由で断られる。しかし、プラハの春を経験して、いまや自由と共産主義が両立すると信じるレンカは、ドウェインにお願いして記者会見への参加を認めてもらう。

やがてケネディが選挙に勝利して、アンバサター・ホテルに到着し、ホールで勝利宣言をした。しかし、ホールから厨房を通って退出しようとしたケネディは、パレスティナ人の銃弾に倒れる。さらに5人が流れ弾で倒れてしまう。希望を失ったアメリカはこの後ベトナム戦争の泥沼にハマっていく。

 

 

ボビー Bobby 2006 ワインスタイン・カンパニー製作 MGM/ワインスタイン配給 – ロバート・ケネディの暗殺された日に、あのホテルで何が起こったか?

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