若返りの治療をめぐってブルターニュの療養所で展開されるスリラー映画
監督はアラン・ジェシュアで、監督とロジェ・キュレールの共同脚本である。
主演はアニー・ジラルド、アラン・ドロン。
共演はミシェル・デュショソワ、ロベール・イルシュ、ジャン・フランソワ・カルベ
カラー映画で、局部にぼかし修正あり。

あらすじ

婦人服工場を営み、39歳になろうとするエレーヌは彼氏と別れ、人生に疲れ果てていた。
彼女はゲイの男友達ジェロームに誘われて、ブルターニュの海辺にあるデビレ医師が経営するサナトリウムにやって来る。中年の患者たちはみな、いかにも健康を取り戻したようだし、親切だった。エレーヌは安心して静養しようと考えた。

翌日、エレーヌはデビレの診療を受けた。エレーヌは海岸治療から始める事になった。患者全員のうえ全裸で海に入ると、ちょうど通りかかったデビレまで素っ裸になって遊んだ。彼女は活気を取り戻していった。

療養所の職員が総てポルトガル人の美少年だった。昨年はスペイン人だったが、気候が合わないと言って去って行ったそうだ。職員を監視しているアルベイラは患者と職員との会話を一切認めなかった。その事をエレーヌは不思議に思った。

ある日、資金繰りに行き詰まったジェロームが、「ここの注射は麻薬のようだ」という言葉を残して、自殺した。さらにエレーヌの食事係だった美少年が、「気候が合わない」と言って、突然ポルトガルに帰ったという。
彼女は嫌になり、治療途中に帰ろうとするが、たちまち捕えられ部屋に監禁される。鬱病が悪化したのだという。エレーヌは、まずデビレの信用を勝ち取って自由になるため、自らベッドを共にする。

次に食事係を担当するようになったポルトガル人も顔色を悪くしていった。エレーヌは不気味さを感じ、療養所内部を調べるうちに、地下室に発見する・・・。

雑感

この映画もカルト映画の一つだろう。
スリラー映画のジャンルに入るが、全く怖くない。
1970年代、映画やテレビドラマで、どんな俳優も裸になった時代だった。今から考えると、関根恵子のように若ければ良いが、中年俳優が揃って全裸で水浴びをするシーンは、失笑ものでしかなかった。

アラン・ドロンは、まだこの頃映画俳優として年4本も主演している時代だ。なのに、なぜこの作品なのか?フランスもスリラー映画が作れるところを見せたかったのか?しかし時代はアメリカ映画「エクソシスト」により、一挙にホラー映画の時代に移行する。

アニー・ジラルドは、決して美人ではないがフランスの名脇役女優。アラン・ドロンとはルキノ・ヴィスコンティ監督の「若者のすべて」で共演している。「ショック療法」では、事件の謎を探る、38歳婦人服工場経営者で珍しくヒロイン役だ。

スタッフ

監督、脚本、音楽 アラン・ジェシュア
製作 アラン・ベルモンド
脚本 ロジェ・キュレール
撮影 ジャック・ロバン
音楽 ルネ・コーリン

 

キャスト

デビレ医師  アラン・ドロン
エレーヌ・マッソン  アニー・ジラルド
ベルナール医師  ミシェル・デュショソワ
ジェローム・サヴィニャ(エレーヌの友人)  ロベール・イルシュ
メートル・ガッスン  ジャン・フランソワ・カルベ

 

ネタばれ

そこでは屠殺場のように、ポルトガル人の遺体から内臓が解体されていた。若返りの治療法とは、デビレがアマゾンで発見した秘法のことで不老不死を追い求めるものだ。美少年たちの生血を患者たちに輸血して、美少年が死んだら、その内臓を利用して薬を処方するものだった。
そこへ「見たな」とばかりにデビレが入ってきて、エレーヌと格闘になる。ちょっとした隙にデビレのからを刺したエレーヌは、そのナイフをデビレの内臓奥まで突き立てた。デビレは死んだが、助手のベルナール医師他に取り押さえられる。
捜査に当たった刑事は、デビレの回春術の利用者であり、エレーヌの抗弁を聞こうとせず、逮捕した。エレーヌの叫びは、政府の要人も抱え込んだブラジルの回春術に対し、狂人のたわ言でしかなかった。

 

 

ショック療法 Traitement De Choc 1972 仏リラ映画製作 ニューライン配給 20世紀フォックス国内配給(1973) アラン・ドロンが全裸になる映画

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