お母さん女優として一時代を作った田村秋子がおばあちゃんに扮した人情喜劇だ。
中間管理職の佐野周二は妻に先立たれる。
あとには双子の娘北原三枝ら五人の子供たちが残された。
子供たちの世話をするのはおばあちゃん田村秋子だ。
おばあちゃんはご近所でも有名で、東野英治郎と山岡久乃の夫婦喧嘩もきれいに裁く。
そんなとき双子の娘に縁談話が二つ持ち込まれる。
一人は新聞記者へ、もう一人は医者だ。
しかし二人の男とも、どっちの娘がいいか、なかなか決められない。
そんななか、父親は不況でリストラされそうになった。
家族は一大事とばかり、運動を始める。
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日活の珍しい家庭劇。
勤め人は職人より身分が上という不文律があった頃の話だ。
景気は悪かったが、平和な時代だった。
北原三枝はまだ魅力は出ていない。
うちのおばあちゃん 1955 日活