カットだらけのサンテレビ土曜ロードショーでみたが、やはり面白い作品だ。
黒沢明が原案を書いていた、いわく付きの作品。
脚本に菊島隆三小国英雄の名もあり、ほとんど日本製品だ。

黒沢明らしく、こじつけで無理やり脱獄囚二人を無人暴走機関車に乗せてしまう。
汽車はブレーキが壊れて、どんどん加速していく。
汽車には女車掌が乗っていた。
三人は命がけで機関車から脱出しようとするが、上空からは刑務所所長がヘリで見張っていた。

この限られた設定だけで、ドキドキはらはら楽しませる映画だ。
これで、一つの映画を作ってしまうとはさすが黒沢明である。
また黒沢明の原作らしいのは、女優が全然美人に見えないことだ。
だからラブシーンもない。

主演はジョン・ヴォイトでアンジェリーナ・ジョリーのお父さん、
そして相棒にエリック・ロバーツは、ジュリア・ロバーツの実兄である。
車掌役レベッカ・デモーネイは、パトリック・オニールの嫁さん。ライアン・オニールの息子の嫁でもあり、テイタム・オニールが小姑だ。
みんな、なかなかの名演だった。

暴走機関車 1985 アメリカ

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