1965年6月に公開された日本の戦争映画。アリューシャン列島のキスカ島からの撤退作戦を題材にしている。特技監督円谷英二で同時上映は『喜劇 駅前金融』。
東宝男優総出演であり、旧日本海軍という事実をベースにしているため、ヒロイン級女優が出演していない。
監督は丸山誠治、音楽は團伊玖磨
 

あらすじ

 
1942年6月ミッドウェー海戦のための陽動作戦としてアリューシャン列島アッツ島とキスカ島を米軍から奪ったが、翌43年5月にはアッツ島が米軍の攻撃で玉砕する。
続いてキスカ島海軍基地も風前の灯火だったが、第五艦隊は川島中将は同期で席次びりっ尻だった大村少将に命じて、キスカ島から将兵の撤退作戦を完遂するように命じる。
一度は大艦隊を連れて、キスカ島まであと僅かのところに来たが、霧が晴れたため、引き返す。キスカ島に残された将兵は玉砕を覚悟した。
しかし大村少将は捲土重来を狙っていた。7月の中旬になり、霧が濃くなってきた。すかさず第五艦隊は出航する。
霧が濃すぎて、日本軍艦同士で追突したり、島に向かって大砲を放ったりしたが、敵も視界が利かずメクラ撃ちするしかなかった。
艦隊は島の西側に潜み、米軍をやり過ごし、米軍が退却した後、悠々と全将兵を撤退させることに成功する。

 

雑感

 
川島中将(史実は河瀬中将)は、逃げるのに適した人材として慎重な大村少将(木村少将)を起用した時点で半分成功したようなものだ。
ただし、海軍が南方戦線の陸軍に補給する方が長い目で見て緊急性は高かったような気がする。
 
中丸忠雄演ずる国友参謀を島に送り届けるために、潜水艦一隻が沈められて艦長(佐藤允)以下全乗組員が犠牲になったところは、悲しかった。
 

スタッフ・キャスト

 
監督 丸山誠治
製作 田中友幸 、 田実泰良
脚本 須崎勝弥
撮影 西垣六郎
特技監督 円谷英二
音楽 団伊玖磨
 

配役

大村少将 三船敏郎
川島中将 山村聡
国友大佐 中丸忠雄
玉井中佐 稲葉教男
阿久根大佐 田崎潤
福本少尉 児玉清
潜水艦天野少佐 佐藤允
潜水艦俵少尉 久保明
キスカ島秋谷司令官 藤田進
キスカ島寺井先任参謀 土屋嘉男
キスカ島工藤軍医長 平田昭彦
キスカ島中村上水 二瓶正也
キスカ島阿部上水 阿知波信介
キスカ島加藤一水 黒部進
軍令部総長 志村喬
軍令部赤司参謀 西村晃

太平洋奇跡の作戦 キスカ 1965 東宝作品 特撮円谷英二

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