あらすじ

 

突然、宇宙人がワシントンの球場に着陸する。たった一人で出てきたクラトゥは大統領に土産を渡そうとして、懐から棒状のものを取り出すが、兵士が武器だと誤解して彼を撃ってしまう。彼の後から出てきたロボットは米軍の兵器を一瞬で消し去る光線を放った。クラトゥは病院に搬送され手厚い治療を受け、一命を取り戻す。病院でクラトゥはアメリカ大統領補佐官と面会するが、全世界の首脳を揃えた会議でないと自分たちが来た理由を語れないという。結局、会議は行われず、クラトゥは政治家でなく市井の人々の声が聞きたくなって病院を抜け出す。
そしてとある下宿屋へ行き着き、住人のヘレンとボビー母子らと親しくなる。さらにクラトゥは天才物理学者バーンハルト博士に宇宙人として面会する。そして地球が軍縮をしなければ我々は攻撃するから、世界各国の科学者を一堂に会して軍縮会議がしたいと申し出る。翌日には昼休みの一時間だけ国内の電気を止める威嚇行為に出る。
ヘレンの婚約者トムはボビーからクラトゥの正体を知らされ、軍に報告した。軍はクラトゥを見つけて射撃する。撃たれたクラトゥをヘレンは宇宙船に連れて行き、ロボットがクラトゥを助ける。そしてクラトゥは地球科学者会議を開いて軍縮を受入させることに成功し、宇宙船に乗って空の彼方に去って行く。

 

 

雑感

 

初期の宇宙人との平和的エンカウンターもの。「ウェストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」のロバート・ワイズ監督が演出しているお宝映像である。

後にキアヌ・リーブス主演で「地球が静止する日」としてリメイクされた。

ヒロインのパトリシア・ニールは後にアカデミー主演女優賞(ポール・ニューマン主演「ハッド」)を獲得するまで出世する。

宇宙人を演じたマイケル・レニーは史劇「聖衣」で第一使徒ペトロを演じるなど脇役やB級映画で活躍した。

 

スタッフ・キャスト

 

監督 ロバート・ワイズ
製作 ジュリアン・ブロースタイン
原作 ハリー・ベイツ
脚本 エドモンド・H・ノース
撮影 レオ・トーヴァー
特殊効果 フレッド・サーセン
音楽 バーナード・ハーマン

 

配役
クラトゥ  マイケル・レニー
ヘレン  パトリシア・ニール
トム  ヒュー・マーロウ
バーンハート博士  サム・ジャッフェ
ボビー  ビリー・グレイ(子役)
ゴート  ロック・マーティン

 

地球の静止する日 (The Day The Earth Stood Still) 1951 20世紀フォックス

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