京都競馬場、晴れ稍重。時計はややかかる馬場である。

馬体重はペルシアンナイト、ガリバルディ、ブラックムーンが10キロ以上増。ただガリバルディ以外は大きく減らした後の増量だから気にしない。

先手を取ったのはマルターズアポジーなのだが前半のペースが58秒6と今日の馬場にしては少し速かった。ダノンメジャー以下が突いた所為だが、中団に付けたムーア騎乗のエアスピネルはしめしめと思ったことだろう。

直線を向いてエアスピネルは好位からじわっと先頭に立つ。エアをマークしていた福永サングレーザーが外に出して馬体を会わせようとするが、さらに後方から中を割って出てきたのが、デムーロ騎乗ペルシアンナイトだった。サングレーザーをあっさり内から差して、先頭を行くエアスピネルに馬体を会わせる。するとエアスピネルは空を使っているのか、アクセルが入らないのか、ヘビににらまれた蛙になってしまう。ちょうど差しきられたところがゴールだった。

優勝はペルシアンナイト、勝ち時計は1分33秒8とかなり遅くて6年前のエイシンアポロンより0.1速かっただけ。自身の上がりは33秒9。三歳馬の優勝は2000年アグネスデジタル以来17年ぶりの快挙。古馬との斤量差が1キロに減らされてからは初めてだ。

二着はエアスピネルで鼻差。相変わらず勝負弱い。天下のムーアが騎乗しながら勝てないようでは仕方がない。

三着はやはり三歳のサングレーザー。前走スワンSで本格化したと思わせたが、一線級には今の時点でまだ足りない。鞍上が悪いのかも知れないが。ペルシアンナイト同様のG1レーシング所有。

四着は好位から粘った三歳牝馬のレーヌミノル。桜花賞勝ちがフロックでないことを証明した。柔らかい馬場にも恵まれたか。

五着にイスラボニータ、一応一番人気だったが、皐月賞以来三年もG1を勝てない馬が何故単勝一番人気?

 

 

後めぼしいところではスプリンターズS連覇のレッドファルクスが失速して8着、安田記念の勝ち馬サトノアラジンは12着と大敗。

 

 

 

 

マイルCS 2017 ペルシアンナイト

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