250Ω、102dB の開放式モニターヘッドホン。片耳出しなのでバランス不可。高インピーダンスなのでアンプのボリュームを上げる必要がある。Sennheiser HDVA600 だと22時半ぐらい。

満足度 4
デザイン 5
高域 4
中域 4
低域 4
防音性 2

音はややドンシャリ気味。ボーカルはやや薄まった。70年代のアイドル歌謡曲は解像度が上がったのがわかる。すっきり爽やかな感じ。AKG K812 と比べると、リバーブの深い812に比べて、1990PRO は直接音中心でライブ会場自体も狭く感ずる。
逆に60年代歌謡曲は、録音とリマスターでボーカルのレベルを十分に上げているからよく聞こえる。

ポップスでは「TOTO IV」のロザーナは与えられた水準では最高だった。

ジャズの「サキソフォン・コロサッス」も力強く、シンバルの輝かしさもよく出ていた。
マイルスの「Live Evil」も最初の二曲とも問題なし。音が刺さることもない。

フュージョンではLee Ritenaur だが、全く問題なしし、うるさくもない。
クラシックでカラヤン+BPO初のベートーベン・チクルスでの第9番第四楽章はやはり音が遠くて、ボリュームを上げるが、盛り上がらないまでも音のピークを感ずることなく、真面目に何とかこなしている。空間は少し狭く、ホール感はない。

総じていうとAKGはクラシックにウェイトを載せているが、変則的な編成に弱い。
Beyer はクラシックに対しては難しいことを考えず、ストレートに鳴らしている。少し狭いのはだれにもわかる。クラシックについてはAKGの勝ちでもいい。
他のジャンルはよほど古い音を相手にしない限り、解像度の高いDT1990PROも勝ちだったから、総合的にはBeyer の勝ちだ。

ヘッドホン Beyerdynamic DT 1990 PRO

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