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ナベプロ系女性グループのレーベル横断的コンピレーション。
新星堂が発売している。
CDにしては音は悪いが、てっとりばやく日本のガール・グループを概観するにはよい。


1. 可愛い花(クッキーズ) 
安井かずみの訳詞を歌う、歌謡曲デュオ。実は、のちの「じゅんとネネ」 
なお彼女たちの歌う「プリーズ・プリーズ・プリーズ」(第三回ポプコン・グランプリ)は、JPOPとして傑作。
Please Please Please
2. 涙の街角(スクール・メイツ) 
ソフトロック系。実は男女混成チームでした。
3. 恋はひまわりのように(ルリーズ) 
双子デュオの歌謡ポップス。ザ・リリーズのライバル。
4. つらい時代の娘たち(ザ・シュークリーム) 
北原由紀、ホーン・ユキ、清水クーコらが在籍した四人組のグループ。
スケバン系歌謡曲。
5. ラッキーチャンスを逃がさないで(キャンディーズ) 1976年。
「のっぽのあいつ、太めのあいつ、はずかしがりやのあいつにあいつ〜♪」
「春一番」のB面で、朝日放送「プロポーズ大作戦」の主題歌。
ナベプロ・ガールグループは、1975年あたりからアイドル路線に走り始めた。
6. 太陽がいっぱい (ザ・リリーズ) 1978年。
ザ・ピーナッツの後継者。
疾走感がある、この曲は9枚目のシングル。

7. ひげのおまわりさん(アップルズ) 
沖縄出身の三姉妹。ソウル系の歌唱は絶品。
でも、この曲はプロデューサーの失敗だ。
現在は「EVE」として活躍中。
8. ドン・ファン(EVE) 
そのEVEが、神田広美の「ドンファン」をカバー。
ハーモニーの凄い。
でもやはり、この曲はソロで歌うべきでないか。
9. アバンチュール (キャッツ・アイ) 1977。
「ダメダメその手はダメよ〜♪」
テイチクからデビュー。
お色気路線に走った、ピンク・レディ・フォロワーの一組。
注目していたが、トラブルを起こして引退。

10. 愛のときめき (クーコ&エンジェルス) 
早くなくなった、清水クーコのグループ。
やはりお色気路線。
11. あまったれ(アパッチ) 1977年。
「あまったれ あまったれ!あまったれちゃイヤ!」
「ソウルこれっきり」の大ヒットに便乗して、キャンディーズ・フォロワーに名乗りを上げた、日テレ音楽学院出身の三人組。
トライアングルの方が好きだったが、この曲はなかなかいい。
12. 恋はてっきりパ・ピ・プ・ペ・ポ (トライアングル) 1980年。
キャンディーズも推薦のフォロワーだった。
クーが脱退してアキが参加している。ラストシングル。
13. ユー・アー・セクシー (フィーバー) 1979年 
「見ごろ食べごろ笑いごろ」でのキャンディーズの後継者。
「悪魔にくちどけ」でデビューした。
玄人筋には受けがよいグループ。
14. 誘われてスキャンダル (ペティ&ベティ) 
関西系グループ。歌は上手いが地味。
のちにキャンティとなる。
キャンティのピーナツ・ピーナツ
15. ハートブレイクホテルは満員 (春やすこ・けいこ) 1980年。
「アカン・アカン・アカン・アカンタレブー♪」
漫才ブームで松田聖子の鳴き真似をして一世を風靡。
16. LOVE GAME (アンジュネッツ) 1981年。
スージー上原がいた外人サントリオ。
寄せ集めらしく、歌は下手。
17. それ行け!サマー・ビーチ (よめきんトリオ) 1983。
「笑っていいとも」で結成された、松金よね子、渡辺めぐみ、キンヤの三人組。
これもガールズなのかよ?
18. クラスメート失踪事件 (ソフトクリーム) 1984年。
遠藤由美子がいたトリオ。
やったね!春だね!!

そして1985年以降、ガールグループは、おニャンコクラブやモーニング娘。と大人数化する。
一方、ガールバンドはSHOW-YAや、プリンセス・プリンセスなど、次々と台頭してくる。
19. 暑中お見舞い申し上げます Part2 (キャンディーズ)  1977年
最後はやはりナベプロ最大のガール・グループでしめる。

渡辺プロの節操のなさ、ではなく、守備範囲の広さを思い知らされる一枚だ。
新星堂からはガールグループものの続編、続々編が発売されている。

フラワー・ポップス・シリーズ6 ガール・グループ天国

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