原題の意味は解体業者。

 
ディーン・マーティンのスパイ映画「マット・ヘルム」シリーズ第四弾(にして最終作)。監督はフィル・カールソン、共演はシャロン・テート、エルケ・ソマー、ナンシー・クワンのお色気トリオ。

 

 

 

あらすじ

 
デンマークで列車が襲われ金塊50億ドル分が奪われる。ICEのエージェント、マット・ヘルムはモデルの女たちを侍らせて鼻の下を伸ばしているところを上司からコペンハーゲンへ行くように命令される。そこでは観光局のガイドと称するフレヤが待っていた。マットは彼女とともに容疑者コンティーニ伯爵を訪れるが、早速襲われ毒ガスを使って脱出する。ユーランと手下たちに追い詰められるが、なんとか逃げ切った。
休む暇もなく、ユーランさらにリンカがハニートラップを仕掛けてくる。マットは大歓迎だったが、その度にフレヤに邪魔される。
マットはリンカをマクドナルドに任せて、ユーランに会いに行くが罠にかかってフレヤ、マクドナルドともども捕まってしまう。コンティーニはその隙に金塊を持って専用列車を使って逃亡するつもりだ。しかし機転を利かせて、リンカ、ユーランを倒し、組み立て式ヘリコプターでフレヤとともにコンティーニ一味を追い詰め、一網打尽にする。
 

 

雑感

 
最終作だが、今回は女優に有望若手を多く起用して楽しめた。シャロン・テートのお尻に萌えるが、中国系のナンシー・クワンも良い。二人のキャットファイトが見られて、最高だ。さらに最初に出てきてすぐに殺されるが、ティナ・ルイーズも美しかった。

 

頂けなかったのは、ディノの方である。顔も老けたし、髪もくすんでいる。さらに劇中でアテレコでいいから歌ってくれればいいのに、BGMで歌の録音を流すだけである。ファンからしたら、物足りない。自分が製作総指揮なのに、これではシリーズも打ち切りになる。
 
ちなみに殺陣ブルース・リーが付けている。

スタッフ・キャスト

 
監督 フィル・カールソン
製作 アーヴィング・アレン
原作 ドナルド・ハミルトン
脚色 ウィリアム・P・マッギヴァーン
撮影 サム・リーヴィット
音楽 ヒューゴ・モンテネグロ
 
配役
マット・ヘルム ディーン・マーティン
リンカ      エルケ・ソマー
フレイヤ   シャロン・テイト
ユーラン   ナンシー・クワン
コンティニ伯爵 ナイジェル・グリーン
ローラ      ティナ・ルイーズ
マクドナルド   ジョン・ラーチ
 

サイレンサー 破壊部隊 The Wrecking Crew 1968 コロンビア製作・配給

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