謎の殺人鬼による連続殺人事件を描いたスプラッタホラー・ミステリー映画三部作の第三弾。
今回の舞台は映画の都ハリウッドだ。

監督は、3作全てを手がけたウェス・クレイヴン。脚本は新たにアーレン・クルーガーが担当した。

主演は、前作に続いてネーヴ・キャンベル、コートニー・コックス、デイヴィッド・アークェットの三人。共演はパトリック・デンプシー

あらすじ

二つの大量連続殺人事件で深く傷ついたシドニーは、カルフォルニア北部の一軒家で隠遁生活を送っていた。
デューイとゲイルは前回の事件の後、一度は結ばれたが、性格の不一致で別れている。
第二の事件でヒーローとなったコットン・ウィアリーは、今やMCとして番組を持っていた。家に帰ったコットンの前にマスクを被った何者かが現れ、コットンと恋人を刺し殺す。現場にはシドニーの母モーリンの若い頃の写真が残される。コットンは、モーリンが惨殺されたことから始まった、最初の事件に基づいたホラー映画「スタブ3」にゲスト出演する予定だった。

さらにその映画の出演女優サラが監督ローマンに呼び出されて殺される。警察は監督を疑うが、監督は否認し、証拠不十分で釈放される。殺人現場に、やはりモーリーンの写真が残された。LAPDのキンケイド刑事は、最初の事件のルポを書いたゲイルに捜査協力を依頼する。

ハリウッドに現れたゲイルは、映画「スタブ3」のアドバイザーに就任したデューイと再会する。ゲイルは、まだデューイに未練があったが、デューイはゲイル役を演じる女優ジェニファーと仲睦まじい。ジェニファーとデューイの仲を羨んだ用心棒トムは、デューイのキャンピング・カー内部を物色していると犯人と遭遇し、刺し殺される。
映画出演者は、ジェニファーの家に集まって今後を考える。しかし、俳優のトムがガス爆発に巻き込まれ死んでしまう。

犯人に居場所がバレて、シドニーの元に犯人から電話がかかる。隠れる必要のなくなったシドニーは、LAPDのキンケイド刑事を白昼堂々と訪ねて、母について知っていることを証言する。
亡くなった友人ランディの妹マーサが突然訪ねて来て、遺言ビデオを見せてくれる。ランディが、三部作映画について説明したもので、「敵は不死身のスーパーマン」「主人公でさえ死ぬ可能性あり」「過去の出来事が災いする」と語る。
その後、シドニーは実家の様子を再現したセットに感激するが、犯人が襲ってきてデューイやキンケイドに救われる。

ゲイルとジェニファーは、プロデューサー補佐のビアンカにモーリンの写真を見せると、これはリナ・レイノルズと言う女優と答える。そこでデューイと共にプロデューサーのジョンを詰問すると、昔彼が主催した麻薬パーティでリナが強姦されたことがあり、そのことを苦にしてハリウッドから消えたと答える。

夜になって、デューイとゲイルはミルトンの家にシドニーが呼び出されたと聞き、二人も急行する。そこには生き残った出演者が全員集められていた。ローマンの誕生日パーティーをやっているようだ。ところがローマンが死体で発見される。やがてタイソン、アンジェリーナも殺され、二人のいる部屋の隣でジェニファーも殺される。
デューイも襲われて、ゲイル共々犯人に捕まってしまう。犯人は彼らを人質にして、警察に隠れていたシドニーの呼び出しに成功する・・・。

雑感

三部作の第三話は、必ずこけるものだ。
オリジナルと第二話の脚本家であるケヴィン・ウィリアムソンは、この作品の舞台を高校にした脚本を仕上げた。
しかし、それを気に入らなかった製作側が、アーレン・クルーガーを脚本家に起用して、ハリウッドを舞台にして書き直させた。どうやら、リライトの時間があまりなかったようで、出来は良くない。犯人が誰の眼にも丸わかりだ。

そんな中で、死んだランディ役のジェイミー・ケネディが、唐突にビデオで登場してこれからの展開を明かすところは、メタ・フィクションっぽくて呆気に取られた。まあ、所詮パロディ映画だし、決して嘘はついておらず、悪いわけではない。これは一体どちらの脚本家のアイデアだろうかと思った。

結局、第一作同様に最初に疑われたものが犯人だった。これはアガサ・クリスティ以来の推理小説の伝統だ。
しかし、トリロジーの最終話ぐらいは観客の度肝を抜いて欲しかった。そのためのメタ要素の持ち込みではなかったか。

ゲストは、他にキャリー・フィッシャーロジャー・コーマン

スタッフ

製作  キャシー・コンラッド、マリアンヌ・マダレーナ、ケヴィン・ウィリアムソン
監督  ウェス・クレイヴン
制作管理  スチュアート・M・ベッサー
原作  ケヴィン・ウィリアムソン
脚本  アーレン・クルーガー
撮影  ピーター・デミング
音楽  マルコ・ベルトラミ
音楽監修  エド・ジェラード

キャスト

シドニー  ネーヴ・キャンベル
デューイ  デイヴィッド・アークエット
ゲイル  コートニー・コックス
コットン  リーヴ・シュレイバー
キンケイド刑事  パトリック・デンプシー
ジョン・ミルトン(プロデューサー)  ランス・ヘンリクセン
ローマン・ブリジャー(監督)  スコット・フォーリー
スティーブ(ジェニファーの用心棒)  パトリック・ウォーバートン
シドニーの母  リン・マクレー
スタジオ役員  ロジャー・コーマン
ビアンカ(プロデューサーの部下)  キャリー・フィッシャー
ランディ  ジェイミー・ケネディ(特別出演)
・映画「スタブ3」俳優陣
トム・プリンツ  マット・キースラー
サラ  ジェニー・マッカーシー
アンジェリーナ  エミリー・モーティマー
ジェニファー  パーカー・ポージー
タイソン  デオン・リッチモンド
スティーヴン  パトリック・ウォーバートン
クリスティーヌ  ケリー・ラザフォード

 

ネタばれ

ゲイルの前に顔を晒した犯人はローマンだった。彼はモーリンの実子でありシドニーの実兄だったが、強姦によって生まれた彼をモーリンは息子と認めなかった。そこで怒ったローマンは、ビリーを唆して実母を殺させたのだ。
ローマンは、捕まえておいたプロデューサーのジョンが命乞いしているのに、シドニーの目の前で首を掻き切り殺してしまう。シドニーも、何発も銃弾を腹部に喰らい倒れる。
しかし、ローマンが彼女を救いに来たキンケイドを倒している間に、彼女の遺体が消えてしまう。彼女は防弾チョッキを着込んでいたのだ。ローマンを何回も刺し、倒した。
デューイ、ゲイルと喜んでいると、ローマンが再び立ち上がる。彼も防弾チョッキを着ていた。シドニーがデューイに頭を撃たせると、ついにローマンは絶命する。

山小屋に戻ったシドニーは順調に回復し、平和な日々が戻ってくる。彼女はキンケイドと付き合っているようだ。ゲイルも、デューイから正式にプロポーズされて承諾する。

 

 

 

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