昨晩、雨が降ったが今日は曇天ながら気温は上がり蒸し暑い中、夏のグランプリ宝塚記念が行われ、
ダービージョッキーが騎乗する5歳馬ゴールドシップが見事連覇を達成した。
パドックを見てしまうと情報量が過剰になって余計な馬券も買いたくなるのでレースが終わってから確認したが、ノーザン/サンデーレーシングの二頭(ジェンティルドンナとフェイムゲーム)だけはカリカリしていた。
ヴェルデグリーンも輸送疲れか馬体を小さく見せるが,他の馬は春の疲れを感じさせず出来が良さそうだ。
中でもヴィルシーナは前走で燃え尽きたと思っていたが全くそんなことはなく、気配はジェンティルを上回るものだった。
レースはゴルシは普通のスタートを切るが二の足がなく、じわっと下げてしまう。
先頭は今日も好調な福永を背にしたヴィルシーナ、2番手に掛かり気味に外のフェイムゲームが先行する。
3番手にカレンミロティック、好位にジェンティルドンナ、そのあとにメイショウマンボが続く。
しかし正面の拍手を浴びて早くもゴルシが動き出す。カレンミロティックと並ぶところまで行き、1コーナーでようやく収まる。
そこからヴィルシーナが急ブレーキをかけるようにペースを落とす。
4F、5F目が13秒2、12秒8と緩急のあるレースになり、前に行ってる馬はかなり楽が出来た。
6F目からは最速で11秒7、最遅で12秒1という平均ラップを刻んで、後ろから突っ込む隙を与えなかったのはゴルシとヴィルシーナのファインプレー。
最後はゴルシがヴィルシーナを切り捨て3馬身抜け出し2分13秒9という予想より3秒も遅いタイムで優勝。
この馬は本当に頭のいい馬だ。きちんと平均ペースで走ることをわかっている。その点は祖父メジロマックイーンそっくり。
昔の痛みやすい競馬場ならもっと活躍しているはず。
鞍上の横山典もわざわざ23年前のメジロライアンの宝塚記念制覇を持ち出して喜びを表していた。
あのときは京都競馬場だったから阪神の宝塚記念は初優勝なのだ。そのときの2着馬がゴルシの祖父メジロマックイーンである。
阪神競馬場のG1は阪神3歳牝馬Sのスティンガー以来2勝目。
2着はゴルシと道中馬体を合わせていたカレンミロティックが突き放されても諦めず食い込んだ。鞍上は悪い馬場は走らないと煙幕を張っていたが、関係者の言うことはあてにならない。
3着は逃げ粘ったヴィルシーナ。ジェンティルに六回目の対決にしてはじめての先着。
4着は直線で少し中に出したヒットザターゲット、内で我慢していれば3着はあった。
5着は内を回ってきただけのデニムアンドルビー。
三強と言われたが、ジェンティルドンナは気性が悪く9着に沈んだ。
川田はこの阪神開催7勝を上げたが肝心なときに冴えない。岩田だったらヴィルシーナとのマッチレースに持ち込んで自らペースを作ったかも。
まくり不発で7着に終わった岩田ウィンバリアシオンはバンテージをしていなかったから問題ないと思ったが、この結果を見るとやはり脚部不安が出たのだろう。
二桁着順メイショウマンボは馬主の地元なのに阪神苦手だな。これからは東京と京都に専念する方が良いだろう。
個人的には配当金5%アップに目がくらみゴルシから総流しした馬連を持っていたが、余計な三連馬券まで手を出したため、実質倍率3倍あまりしかなかった。
馬場が悪くて少頭数だから前残りと思わせておいてオープンだと追い込みが届くというのがセオリーだ。
しかし気温が上がって馬場が重くなることもあるを今さらながら思い知った。
あとから10Rを確認すると勝ち馬は内を掬っていた。内馬場は遅いながらも回復してた。
阪神競馬場は難しい。

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