本日導入の中古スピーカー。

イタリア・ソナスファベール社製のシグナムだ。
1999年頃に発売されたが、あまり国内には輸入されていないようだ。
たまたま中古の出物が出たので、不要なコンポを下取りに出して入手した。
ソナス・ファベール社の他のスピーカーは聞いたことがあるので、イタリアらしく声楽や弦楽器が美しく甘ったるい音だろうと思っていた。
しかし聞いてみるとモニター・ライクな万能サウンドだった。
周波数レンジは狭いが、モノラル再生でボリュームを上げると凄い音圧を感じる。
またステレオ再生での左右のステレオイメージは、スピーカーの間に浮かび上がるように出ている。
でも小型スピーカーの宿命で高さ(低音、スケール感)はあまり出ない。
スイス・ゴールドムンド社製のセパレートアンプ(mimeisis SR + Metis 3)で聞いているが音場の奥行き感は、メインスピーカーのデンマーク製ディナウディオ社Special 25と比べるとあまり出ていない。
これはアンプとスピーカーの相性かな。
ちなみにアナログ音源(70年代以前の録音)のCDをLP以上にアナログっぽくならすことがこのシステムの目標。
CDトランスポートは、世界で類を見ないアナログプレーヤーの仕組み(ダブル・ベルトドライブ)を応用した日本のCEC社のTL3Nを使いているため、低音は本来出ているはず。
DAコンバーターは、アメリカ・カリフォルニアのPS Audio社のDigital Link3という安物を使っている。
他のコンバーターと比べて、音場が広がるのでクラシックやボーカルに用いている。
このシステムで鳴らせば、小編成クラシックやボーカルアルバムは、CDくさくなく鳴ってくれるはずなのだが。
まあ、現在修理中のイタリア製真空管アンプが返ってきたらつなぎかえるから、感じは変わるはず。
イタリア製品は、メンテナンスに気を遣うのだけが玉に瑕だ。
今日手に入れたのCDは、モノラル中心の中村八大アンソロジー音源。
カバー音楽が主流だった時代にいち早く洋楽のエッセンスを取り入れ、自作に生かした手腕は宮川泰以上にたたえられるべき。
何しろビルボード全米一位に輝いた日本人初の作曲家でもあるんだから。

Sonus Faber Signum

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