西側諸国初の女性宰相であるマーガレット・サッチャー英国元首相の半生を描いた伝記映画。上映中は認知症闘病中だったが、この上映から二年後になくなっている。

映画は最近多い痴呆症の老人がふと昔のことを順不同に思い出すタイプのもの。とくに映画「アイリス」のように英国映画に多い。正直言ってわかりにくい。

時系列的に追うと、貧しい雑貨店の娘として生まれたが成績優秀でオクスフォード大化学科に入学。化学メーカー勤務後、保守党から立候補するも小選挙区で敗北。その後、ビジネスマンのデニス・サッチャーと結婚し初当選。双子が生まれて幸せな時期もあったが、再び政争の嵐の中に身を投じなければいけない。やがて労働党政権が組合に妥協したため、公共事業さえ機能しなくなり、マーガレットは党首選に打って出る。はじめ勝つ気はなかったが、同志の支えで保守党党首となりやがて総選挙にも勝って首相に就任する。はじめは組合と対立し命さえも脅かされる身だったが、フォークランド紛争での戦いぶり、その後のバブル景気で支持率は急上昇する。しかし長期政権になりベルリンの壁崩壊後、不況が訪れる。閣僚が離れていき、ついに首相の座を降りる日がやってくる。その後、夫デニスがなくなり次第に痴呆症に冒されていく。

実際には妄想と現実を合わせたメタフィクション風のシナリオなので、そんなに単純ではないがあらすじだけ取り出したらこんなものだろう。
映画としては、どこに重心を置いたかわかりにくい二流品ではある。
しかしメリル・ストリープの物まね芸人顔負けの役作りには頭が下がる。とくに話し方はそっくり。
この作品でメリルは1982年映画「ソフィーの選択」以来二度目のアカデミー賞主演女優賞を獲得した。
ジム・ブロードベントは2001年のジュディ・デンチ主演映画「アイリス」でも夫役を演じてアカデミー賞助演男優賞を獲得したが、「サッチャー」では妄想上の役が多かったので影が薄かった。

監督 フィリダ・ロイド
脚本 アビ・モーガン
配役
メリル・ストリープ
ジム・ブロードベント
オリヴィア・コールマン

 

マーガレット・サッチャー 鉄の女 2011 英国

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