(推理編)

関西では雨が降っている。この雨が関東にどの程度降るかわからない。従って大金を賭けられない。軽い気持ちで遊ばせてもらいましょう。降っても重馬場にはならないと仮定する。だとすれば香港のソフトな馬場(1分34秒)にも対応したモーリスでも十分対応できる。一着は固定して二着を流すか二着も固定して三着を流すか二通りの戦略が考えられる。

重以上のずぶずぶになった場合は前者が良いだろう(2014年1着ジャスタウェイ2着グランプリボス馬連18730円)が、稍重までなら後者で十分だろう。

問題は二着固定馬の選定だ。リアルスティールはディープ産駒だが1600m未経験馬だけに信頼しがたい。
サトノアラジンは京王杯SC(1400m)を好時計で勝ち、昨年モーリスで安田記念を勝ったダービージョッキー川田が鞍上と魅力。1400m重賞に勝ったディープ産駒だからマイルも十分対応できる。いささか切れすぎるのが今日の馬場では気になる。
イスラボニータは新潟2歳S2着(1着ハープスター)以来のマイル戦、4歳マイルCSで一番人気ながらモーリスの三着。当時は慣れてなかったとは言え、いささか力の差を感じさせられた。マイル一本で育てていたらまた違ったろうが。
フィエロは昨年の4着馬(マイルCSは2着)で、前走マイラーズCは開催初週で内枠が良いのに鮫島が大外をぶん回し4着。いささかじりっぽだがルメールが乗れず内田が騎乗する。グランプリボスで穴を開けたときも内田だったなあ。

と言うわけで良馬場なら1着モーリス2着サトノアラジン、稍重なら昨年マイルCSに続き1着モーリス2着フィエロが狙いとなる。
でもあまりにも芸がないから1着モーリス3着フィエロ固定の方が妙味があるかも知れない。もちろん12頭立てだから総流し。

ここから下は穴狙い。
ロサギガンティアはイスラと同じフジキセキ産駒だが、マイル経験が豊富。ただしG1のペースはNHKマイル以来2年ぶり。
ディサイファは道悪要員。
ロゴタイプはマイルG1(朝日杯)を勝った馬だからバカには出来ない。ただし良馬場の方が適している。
香港のG1馬コンテントメントは馬場が柔らかくなればなるほど嬉しい。
クラレントは早め先頭に立つと前走のようにソラを使うので内枠はなかなか難しい。小牧が騎乗停止明けに一発やらかしてくれるか?
ダノンシャークは競り合いに強いG1ホースなんだから、こういう馬場の方がベテランの味を発揮できそう。

(月曜加筆:パドックと結論)

雨は降らなかったようだ。パドックではマイラーらしく皆はみを取ろうとしたりカリカリしている。サトノアラジンがとくに体が張って立派に見えた。内枠の二頭はカリカリしているが、先週のリオンディーズのように押さえ込むのではないかと不安になった。

(展開と結果)

最悪の展開である。何とディサイファがハナにたつが、ロゴタイプが主張してハナを奪う。するとモーリスはハミを噛んでしまい二番手に上がる。リアルスティールも外から上がってくる。しかしロゴタイプはペースを上げない。前半4F47秒というスローペースである。4F目と5F目は12秒台にまで落ちてしまう。直線残り3Fからよーいドンとなったが、前半で掛かったモーリスの動きが鈍い。しかし有力馬はモーリスをめがけて襲いかかる。その間に誰も通らない内埒沿いをロゴタイプがスイスイと逃げ切ってしまった。田辺騎手は芝G1初勝利である。時計は1分33秒0。以前もコパノリッキーでダートのマイル戦フェブラリーSを殿人気で二番手追走から直線で抜け出しスイスイ逃げ切ったのを思い出した。
1馬身1/4差の二着はモーリスが意地で粘り、時計が掛かったため三着はフィエロが差し込んだ。サトノアラジンは上がりの競馬は苦手で追い込むも4着。5着は途中で伸びてきたが結局止まってしまったイスラボニータ。リアルスティールはマイル初挑戦がたたり11着、コンテントメントは最下位に終わった。

モーリスの敗因は気持ちは乗っているが体を作る暇がなかったこと、それに鞍上のベリーがハミを取らせてしまい思ったより下手だった。オーストラリアの騎手はあまり信用すべきでない。

馬券は1モーリス、2サトノアラジン、3総流しの三連単だったため全滅。サトノアラジンは調教はよかったように見えたが、実はゆとりがあったのかな。
フィエロで三連複なら取れたのだが、今さら言っても仕方がない。

 

安田記念 2016 ロゴタイプ

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