大江健三郎の芥川賞作品を大島渚が映画化した。
太平洋戦争の末期、黒人捕虜を巡る村での騒動を描く。
原作には、大江健三郎のインテリ意識が出ていて、読んでいて嫌になったと言う人がいる。
原作と映画はおよそ別物である。
安直な映画だと子供の童話にしそうだが、大島監督はそうしなかった。
原作での、ませた子供たちの視点から、映画では、ずるい大人たちの視点に置き変えている。
それが成功している。
大人たちは捕虜を殺した後、何事もなかったふうに決着を着けようとする。
子供たちはそれを見て何を思っただろう。

飼育 1961 大宝

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