監督:小津安二郎
原案:ゼームス槇
脚色:池田忠雄
出演:
田中絹代
岡譲二
水久保澄子
三井秀夫
逢初夢子

 

 

ギャングの岡譲二が堅気の女水久保澄子に一目惚れ。
譲二の情婦田中絹代は怒って一悶着起こす。
そして水久保澄子の弟三井秀夫が窃盗を犯して、姉は岡譲二に泣きついてくる。

 

 


戦前の小津サイレント作品。アメリカの影響を受けた時代のものだが、その中でも出来の良い作品だと思う。
それにしても田中絹代の洋装には笑ってしまう。ベルトの位置が非常に高くて、ヒップの位置とかけ離れているのだ。
若い頃の田中は小さくて下ぶくれで、少し卓球の福原愛ちゃんに似ている。この年は「伊豆の踊子」にも主演していて、アイドル路線を突っ走っていた。ちなみに23歳でもうバツイチだったんだけど。
戦後の金田一耕助、明智小五郎俳優岡譲二は戦前もダンディな役だった。
準主役水久保澄子は和服で決めていた。今なら鶴田真由系かな。
三井秀夫(弘次)は屈折気味の学生役。
逢初夢子は田中の同僚でちょい役だった。
のちに戦前の新興キネマに移り、バリバリの主役を張る。

非常線の女 (小津安二郎監督)1933 松竹蒲田

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