2004年01月03日(土) No.89
監督 : 豊田四郎
製作 : 佐藤一郎
原作 : 川端康成
脚色 : 八住利雄
撮影 : 安本淳
音楽 : 芥川也寸志

配役
池部良 (島村)
岸恵子 (駒子)
八千草薫 (葉子)
久保明 (佐一郎(葉子の弟))
三好栄子 (師匠)

冒頭で原作風のナレーション「トンネルを抜けると・・・」が入るのかと思ったが、豊田監督は池辺良に黙らせたままだった。
池辺良演ずる島村は画家だ。話の筋書きは原作とほぼ同じ。
最後火事になってから、葉子の後日談があった。
ここは小説にはないところだ。
島村が湯沢を離れて、二度と来ないこともわざわざ示唆されていた。
しかしこの映画は岸恵子に尽きる。
岸恵子は大ヒット映画「君の名は」のときより美人に見えた。
甘えたで、それでいて頑固。竹久夢二の画から抜け出したような垢抜けた女。
原作の駒子のキャラクターとは全然違う人だが、この駒子は印象的だ。
一言で言ってセクシーだ。
川端康成なんてエロ文学なんだし、岸恵子の解釈は案外正解じゃないかと思う。

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脇役陣では市原悦子千石規子がいい。
とくに市原のシーンは良く覚えてた。
不細工な温泉芸者が島村に迫るシーンだ。

 

雪国 1957 東宝

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