ビンセント・ミネリ監督
スペンサー・トレイシー、エリザベス・テイラー主演の結婚コメディ。
スペンサー・トレイシーは有名弁護士事務所のパートナー。
妻のジョーン・ベネットと二男一女に恵まれ、幸せな毎日を送っていた。
娘のエリザベス・テーラーが結婚したいと言い出すまでは。
娘の彼氏ドン・テイラーは実業家であり、ケチのつけようのない好青年だった。
両親は相手の両親に挨拶に行くが、彼らともすっかりうち解ける。
婚約が整えば、今度は結婚式の相談だ。
父はこじんまりした式がよかった。
しかし母は、世間体を考えて、盛大な式を行うつもりである。
いろいろあったが、結婚式の日にこぎ着けた。
父は娘の部屋に迎えに行く。
扉を開けた途端、父は目を奪われた。
そこには、ウェディングドレス姿のリズが立っていた。

スペンサー・トレイシー主演の「招かれざる客」(1967)を先に見ていたため、こちらは大したことはないとタカをくくっていた。
どうしてどうして。なかなか古典的な「笑い」が面白かった。
妻がキャサリーン・ヘップバーンではない点がどうかと思った。
しかし、この役は無声映画からの大女優ジョーン・ベネットにはできても、ヘップバーンにはできまい。
ヘップバーンが出てくると「花嫁の父」ならぬ「花嫁の両親」になってしまう。
エリザベス・テイラーは序盤何かもっさりしていて冴えない。
あまり可愛くない。
しかし最後のウェディングドレス姿は圧巻。
完全にノックアウトされた。
やはりリズはこうでなくっちゃ。
ドン・テイラーはいつも二枚目で線が細い役ばかりやってた気がするが、
のちに監督に転身して、「オーメン2」や「ファイナル・カウントダウン」などの作品を残している。
私のお薦めは、レオ・G・キャロルだ。
外国語訛りでヨーロッパの高級感漂わせる、ブライドコーディネイターだが、ほんとうは訛ってなんかいないと言う役どころ。

花嫁の父(1950)MGM

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