スタジオジブリのアニメ作品。
宮崎駿は脚本とプロデュースに徹して、近藤喜文が監督している。
中学生の思春期を描いたハートフルな作品。
中学三年生の雫(声:本名陽子)は、共働きの両親と大学生の姉の四人家族で暮らしている。
父は図書館の司書で、雫も図書館で物語を読むのが大好きだ。
そしていつか自分も素敵な物語を書きたいと思っているが、
いまは毎日の学校で友人との生活が楽しい。
最近雫が図書館で借りる本すべての図書カードに聖司という男の名前が記されていた。
自分と同じ本を読む聖司という男に雫は興味を抱く。

15歳のこどもが恋を知り、将来に悩み、そして前向きに生きていくお話。
出てくるのは素朴で純粋な中学生だが、今時こんな奴いないぞ(笑)
スタジオジブリの作品はどこかノスタルジックだ。
逆に言えばいまどきのこどもは可愛そうだな。
スタジオジブリ作品は、素人声優を多用して、どこか紙芝居の朗読的な雰囲気を出す。
トトロでも父親役に糸井重里を起用していたが、
今回も雫の父親に立花隆を起用する荒技を披露している。
他にも母親役は室井滋を起用していた。
この辺がテレビのアニメとは違う異空間を創り出すのに一役買っている。

耳をすませば(1995, 日本)

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