有吉佐和子初期(1959年原作)の代表作。
紀ノ川沿いの地主に嫁いだ母とその娘、そして孫娘の三代記を描いた文字通りの大河ドラマ
司葉子が明治生まれで国会議員の妻となった保守的な母を、岩下志麻が戦前のリベラルな娘(有吉佐和子の母)を演じている。
別にこれというドラマがあるわけでない。
淡々と時代は流れていき、戦後になり平和がやってくる。
いつの間にか、紀ノ川は治水工事により、猛々しく氾濫することもなくなった。
しかし司葉子の義弟丹波哲郎、長男中野誠也はやる気を失って、旧家の男系は没落していく。

監督:中村登
原作:有吉佐和子(自伝的小説)
脚本:久板栄二郎
音楽:武満徹
撮影:成島東一郎

出演:
花:司葉子(母)
文緒:岩下志麻(長女)
真谷敬策:田村高廣(父)
真谷浩策:丹波哲郎(義弟)
豊乃:東山千栄子(祖母)
華子:有川由紀(文緒の娘=有吉佐和子)

紀ノ川 1966 東宝

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