一応自分なりに予想は立ててみたが、今回は人の意見も参考にしようと思って、日曜日版の大スポ(関東では東スポ)を買いに出かけた。
すると一面見出しに「虎石6デウス」とデカデカとある。
何か不安だ。この人と予想が重なったときに当たった覚えがない。
裏面にはヤンキースのマー君の予想が載っていて、本命1ワンアンドオンリー、対抗17トゥザワールド、単穴18ウィンフルブルームということだ。
いま乗ってる人間には逆らってはいけないのかも知れない。
ちなみに東京本誌の予想を拝見すると、内枠重視で本命2イスラボニータ、対抗1ワンアンドオンリー。単穴に17トゥザワールド。

大阪本誌の本命はやはり2イスラボニータ、対抗に大外から逃げる予定の18ウィンフルブルーム、単穴に1番のワンアンドオンリーだ。

2のイスラボニータはサンデーサイレンスの最初のクロップでもっとも期待が高かったが皐月賞直前に引退を余儀なくされたフジキセキ産駒である。
産駒の重賞成績はダートなら2000mまで十分に保つが、芝の国内G1はマイル戦までしか実績がない。

ただ土曜日の内回りコースだと前残り警報が出るほど先行した人気馬が強かった。
蛯名騎手は好位内でロスなく乗るつもりだろう。
同じ内枠の横山が騎乗する弥生賞二着のワンアンドオンリーは今をときめくハーツクライ産駒(ジャスタウェイが秋の天皇賞、ドバイ・デューティーズフリーを勝つ)で上り調子。自身もダービー二着から翌年有馬記念でディープインパクトを破り、さらに翌年ドバイシーマクラシックを勝った晩成型。ワンアンドオンリーという名からして1枠から後方待機して大外を回し直線を向いてから追い込んで三連馬券に絡みそう。


通常、三回中山開催の最終週は外枠が有利になるもので、そういう場合、8枠の三頭は怖い。
まず日曜午前の一番人気トゥザワールドは鞍上に桜花賞をハープスターで快勝した川田を載せ、筋骨隆々なキングカメハメハ産駒で兄たちも重賞の常連。
中団外から早い目に先頭に取り付くタイプだが、太目残りで迎えた前走弥生賞が勝つには勝ったが最後あわやのところまで詰め寄られる展開。
抜け出してから空を使ったようだ。
そうでなくてもこの馬は小回り向きの血統だから、皐月賞ではメイチで仕上げるが、それが逆効果にでなければ良い。
16番アジアエクスプレスはよくわからない○外馬で短距離ダート血統らしいが、2歳の朝日杯FS(G1)を勝ち、休み明けの前走スプリングSでは仕掛けが遅れた分届かなかったが2着と好走。鞍上もJRAに移籍後レッドリヴェールでようやくG1を勝てた戸崎が載り、本番にも期待が高まる。
大外18番ウィンフルブルームは8番人気とやや人気は落とすが、単騎逃げが期待され、展開に恵まれる一頭。

怖いのはスタートで後手を踏むと、内枠で抽選を勝ち抜いた1勝馬クリノカンパニーあたりが逃げるから、スキームは崩れる。

有力どころでは、他に武豊騎乗の7番トーセンスターダム(父ディープインパクト)がいる。広いコースを得意としてダービーでは一番人気確実かなと思わせる。ここでは逆に小回りコースが嫌われて人気を下げているが、買うチャンスかも知れない。

さらにスプリングS勝ちのフジキセキ産駒ロサギガンティア。大柄なのに前走は一頭出遅れながら内枠から器用に内を抜け出し快勝したが、さらに多頭数となり展開もごちゃつく今回はどうか。鞍上も右回りG1はあまり得意ではない柴田義臣に乗り変わりというのも心配。

この若葉ステークスを勝ったのが、ねらっている6アドマイヤデウスだ。(2着はウィンフルブルーム)
ダートの名馬である父アドマイヤドンの産駒で父を通してハープスターの祖母名牝ベガと血統的につながる。
小回りコースで内を割れればチャンスがある馬だ。調教はダート血統だからだが、メンバー中抜群の手渡耐え。
不安材料は内で揉まれて不発に終わること。それから虎石と人気が重なったことw
さらに一連のトライアルレースでギリギリ三着に入りコマただしを進めてきた連中も穴馬の資格はある。
マー君も推している5アデイインザライフは弥生賞3着。母父がスプリント王サクラバクシンオーというのが気になる。
キングカメハメハ産駒のクラリティシチーは前走スプリングSで鞍上内田が外から早めまくって勝ち馬と坂を登ってきたが、終わってみれば3着。
母父は東京得意のスペシャルウィークだけにダービーの出走権を握るためにもここで4着以内に入りたい。

さらにもう二頭上げておくと、ようやく日本の競馬を理解できたような外人シュタルケが騎乗するスズカデヴィアス(キングカメハメハ産駒)だ。
前走は内回りコースの阪神2200mで内目を回って辛勝したが、これで競馬というものを理解していれば面白い。

最後はステファノス、毎日杯の三着馬だ。時計が速かったので、マイル路線に走るかと思ったが、三着馬だけ皐月賞へ歩を進めた。

これは完全に無理筋だが、3着の超穴馬に距離不安で人気が全然ないタガノグランパ。
前走中京の1400mファルコンSを大外一気で勝ち上がってきた。

このレースは91年5着のダンスダンスダンス以来、23年ぶりに牝馬バウンスシャッセが出走する皐月賞だ。
一勝牡馬も抽選で二頭出走している。
レベルは相当に低いと言えるので荒れるはず。
馬券ではアドマイヤデウスから入り、相手は先行好位で回れる人気勢、三着候補に穴馬と追い込みタイプを狙っていきたい。
三連単勝負をすると懐が持たないので、三連福勝負かな。でも枠連の3-3もなあw
日曜日の中山4Rは柴田大知が5番人気で95秒5という時計で逃げ切ったそうだ。
昨日より確実に時計は速くなりそうである。
ペースが上がるかどうか、微妙なところ。
★★★
無駄にスペースを使ったが、アドマイヤデウスの馬体重が6キロ減だと知らされてすっかり醒めてしまった。
となるとどこから入るべきか?
真っ先に逃げ馬が頭に浮かんだが、9R芝2000mの鹿野山特別でまたも柴田大知が一番人気馬で5馬身差を付けて逃げ切った(時計2分0秒3)。
だから同じ柴田大知の騎乗するウィンフルブルームが逃げても執拗にマークされて離せないだろうと考えた。
となるとウィンフルブルームが勝ちきることは難しい。良くて3着までだ。
頭から入るのを諦めて、連軸馬を2イスラボニータにしようと決心した。
ラジオ大阪の解説門口TMが中山の内は伸びますと言ったのも買いの材料。
相手筆頭は当然18ウィンフルブルーム、そして15アジアエクスプレス、以下1ワンアンドオンリー、7トーセンスターダム、6アドマイヤデウス、3クラリティシチー、最後に17トゥザワールドを抑えた。

正直言ってトゥザ兄弟は信頼していなかった。

レースではウィンフルブルームが最初によれた。が右によれたので事なきを得てすっと先頭に立った。
しかし2番手にはアジアエクスプレスが掛かり気味に上がり、3番手の外には自在性のあるトゥザワールドが付けて、楽に逃げさせてくれない。
後は後ろからじっくり競馬をすると思っていたトーセンスターダムが中団に付けた。
これも掛かっているらしい。
前半60秒の平均ペースで、たまらずアジアエクスプレスが仕掛けるが、ウィンフルブルームを交わせない。
直線を向いてトゥザワールドがジリジリと差を詰めるが、その外に持ち出していたイスラボニータがさっと二頭を交わし先頭に立ちそのままゴール。
トゥザワールドがジリジリ伸びて二着に上がったがそれまで。
ウィンフルブルームはワンアンドオンリーに詰め寄られたが、何とか3着を死守した。
アジアエクスプレスは距離の壁か、最後はステファノスにも交わされ6着に終わった。
☆☆☆
イスラボニータは牝馬ハープスターに負けた以外は負けていないから、皐月賞で勝たれても仕方がないのかも知れない。
でもダービーで距離が伸びると不安。
トゥザワールドは兄と同じようにジリ足だ。ダービーでも過信は無用。
三着馬ウィンフルブルームは展開の利を得た。バンドワゴンが出ていたらこうはいかない。
四着に入りダービー出走権を確保したワンアンドオンリーは父同様にダービーの追い込み二着候補。
人気勢で惨敗したのは、トーセンスターダム。めずらしく武豊でも掛かってしまったようだ。何かに驚いたようだし、原因をあることなのでダイナガリバーのように複数着順からの巻き返しを図る。
問題は京都新聞杯とマイルカップ組、さらにGI牝馬レッドリヴェールの動向だ。
やはり今年は戦国ダービーだと思う。

 

馬券的には二週連続で三連複をゲット。しかも今週はトリガミではなく、馬連のおまけも付いて、実質収益率614%となった。
皐月賞で美酒が飲めるのは実にイシノサンデー、サニーブライアン、セイウンスカイでの三連覇以来だ。

ポケット版 大穴血統辞典2014-2015 ステップ爆弾編 (競馬王新書EX003) ポケット版 大穴血統辞典2014-2015 ステップ爆弾編 (競馬王新書EX003)
(2013/11/15)
今井 雅宏商品詳細を見る
皐月賞 2014 イスラボニータ

投稿ナビゲーション