ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの半生を描く作品。
監督はヴィンセント・ミネリ。主演は鬼気迫る演技だったカーク・ダグラス
ゴーギャン役のアンソニー・クインと弟テオ役のジェームズ・ドナルドが共演している。

 

 

あらすじ

 
ベルギーの伝道師学校から炭鉱町に派遣されたヴィンセントは、命の危機にさらされる炭鉱夫を見てカトリックのやり方に疑問を感ずる。
実家に戻ったヴィンセントは、画を描き従姉妹のケイに恋するが、激しい気性を嫌われてしまう。ハーグへ移り住んだ彼は娼婦クリスティーナと暮らすが結局破局を迎える。弟テオが画商をしているパリに兄を迎え、ゴーギャンを紹介する。
夏の陽光を求めて南仏アルルへ移住し、大いに筆が進む。ゴーギャンを呼んで同居生活を始めるが、やはり気性の激しさが禍して、ある日刃物を持ち出す喧嘩となり、ヴィンセントは自分の耳を切り落とす。
精神病院での静養を余儀なくされたヴィンセントは、次第に絵筆が持てるようになり,退院後、パリ郊外のオーヴェールで一人暮らしをするが、描く画は暗いものばかりになる。そして拳銃自殺する。

 

雑感

この映画が正しいなものなら若い頃から、完全にヴィンセントは適応障害だった。しかしセザンヌもそうだったのだが、セザンヌと発狂したゴッホの違いはどこにあったのだろう。
ゴーギャン役のアンソニー・クインはこの映画でアカデミー助演男優賞を受賞するが、弟テオ役のジェームズ・ドナルドの方がはるかに印象に残った。
 
監督 ヴィンセント・ミネリ
製作 ジョン・ハウスマン
原作 アーヴィング・ストーン
脚本 ノーマン・コーウィン
撮影 フレディ・ヤング 、 ラッセル・ハーラン
音楽 ミクロス・ローザ
カラー・コンサルタント チャールズ・K・ヘジドン
 

スタッフ・キャスト

 

 
配役
ゴッホ    カーク・ダグラス
ゴーギャン  アンソニー・クイン
弟テオ   ジェームズ・ドナルド (「大脱走」)
クリスティーヌ パメラ・ブラウン
ガシェ博士 エヴェレット・スローン
 

炎の人ゴッホ Lust for Life 1956 MGM配給 カーク・ダグラス主演

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