戦後チャンバラやアクションが撮れなくなって仕方なく撮った文明開化劇。
明治時代、箱根の旅館開館記念パーティーの席で、水戸の鉄道利権をめぐって商人たちが暗躍している。
そこへ書生上がりの色男(長谷川一夫)が現れる。
商人はこれを水戸のお殿様の弟君に仕立てて、もう一人の商人を担ぐことを思いつく。
話は書生を慕う女中(山田五十鈴)や商人の娘(高峰秀子)を巻き込み、さらに逓信大臣(大河内傳次郎)まで登場して大きな話になり、いざ正体がばれると・・・
結末は最初からばれている。
予定調和なお芝居なんだけど、これだけ大物が揃うところが凄い。
やはり長谷川一夫の力なのか。
監督 衣笠貞之助
脚本 小国英雄
製作 清川峰輔
撮影 河崎喜久三
出演
大河内傳次郎 (逓信大臣)
北沢彪
長谷川一夫 (書生)
進藤英太郎 (越後屋)
飯田蝶子 (妻おくま)
高峰秀子 (娘妙子)
清水将夫
吉川満子
三谷幸子
志村喬
菅井一郎
山田五十鈴 (女中)

或る夜の殿様 1946 東宝

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