雨が止んで阪神は蒸し暑い。馬場状態は稍重だが、かつての阪神と違い7R3歳以上500万下城崎特別で1分47秒8と時計はそこそこ出ている。
パドックではゴールドアクターがメイチの仕上げで勝負をかけている。あとはサトノクラウンが発汗しているがいつものことである。頭数が少ないのでおとなしいパドックだ。
今日連勝している武豊だがキタサンブラックは外枠なのに本馬場入場で早めに出て来た。何か嫌な感じがする。

レースはシュヴァルグランが先手を取る。二番手シャケトラで三番手に外からキタサンブラックという展開。キタサンブラックが外を向いていて異常を感じる。前半800m辺りで福永シュヴァルグランがペースを落として、ここでもキタサンは引っ掛かっていた。これで勝ったら化け物だ。
前半1000mは60秒6と平均ペースからやや遅めなのだが、どうやらキタサンブラックのペースでは無いらしい。背後からサトノクラウンが一度仕掛ける。こうやってキタサンブラックを牽制しておいて、サトノクラウンは元の位置に戻る。三角でシュヴァルグランは手を動かしており全体のペースを握っているのは二番手シャケトラのようだ。レインボーラインが外から捲り気味に仕掛けるが、これは手応えが悪そう。
残り600の勝負所で内をクラリティシティが突き、その外にミッキークイーンが上がって来る。下げたサトノクラウンは再び外を上っていき、ゴールドアクターが内を差す気配だ。
直線を向いて次第に馬群は横一線に並び、シャケトラが先頭に立つが、キタサンブラックが並び掛ける。内ではミッキークイーンをゴールドアクターが差すが、外のサトノクラウンが良い伸びだ。キタサンブラックはあっという間に馬群に飲まれる。

結果は優勝サトノクラウンで2分11秒4、上がりは35秒4。気性難と大外枠にもかかわらず、香港ヴァースで見せた鬼脚を見事に再現した。道悪も良かった。堀厩舎は昨年まさかのドゥラメンテで落としたタイトルを同期馬で獲得した。
二着は内を突いたゴールドアクター2分11秒5、今日は万全の仕上げだと思ったのに、追い込むには内枠の状態が良くなかった。今年も昨年に続き関東馬のワンツーだ。
三着は中を割ったミッキークイーン
四着はペースを握ったシャケトラ。この馬が先行しなければ、別のレースになっていたろう。

キタサンブラックはまさかの結果(9着)だったが、こんな所で負けているようでは凱旋門賞へ行かない方が良い。

ちなみに私の夢はレインボーラインでした。

宝塚記念 2017 サトノクラウン

投稿ナビゲーション