大阪や宝塚辺りでロケされていたが,東宝映画でなく大映映画だ。
藤沢恒夫得意の関西大衆小説を映画化。(当時は毎年映画化されていた。)
淑女を育てる名門女子大での教授と学生の三角関係と友情の問題を描いている。
田鶴子は親友水絵と丹下教授がつきあっているのを知りながら,丹下に惹かれる。
しかし水絵との仲はこじれていく。
学費が払えなくて田鶴子は困っていたが,水絵が払ってくれた。
田鶴子は水絵に借りを作りたくなかったので、ヌードモデルをやってお金を作ろうとする。
しかしそのことがマスコミの記事にされそうになり、教授会で丹下教授は窮地に追い込まれる。
映画としては、大した出来ではない。
田鶴子はあえて女の友情を取ったが、結局色男の丹下教授のことが信頼できなかったのだろう。
何しろ森雅之が演じているのだから。
田鶴子は唐木(根上淳)ともつきあう気はなさそうだ。
キャリアウーマンとしてばりばり働く気なのだろう。
最後のシーンは梅田駅だろうか?
ホームに人っ子一人いなかった。
監督 久松静児
脚色 田中澄江 若尾徳平
原作 藤沢桓夫
企画 浅井昭三郎
撮影 竹村康和
出演
久我美子 (小溝田鶴子)
木村三津子 (米川水絵)
根上淳 (唐木伊勢吉)
森雅之 (丹下規矩雄)
千秋実 (名倉洋介)
羅門光三郎
青山杉作
伊達三郎

妖精は花の匂いがする 1953 大映

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