巨匠吉村公三郎と撮影監督宮川一夫が総天然色で25歳の最も美しかった頃の山本富士子を撮ったメロドラマ。
京染の世界に生きるきわは、自分の作品であるネクタイを使っている阪大教授竹村と出会う。
竹村には病気の妻がいたが、介護に疲れた彼は大文字の夜、きわを抱く。
きわと再び白浜で会った竹村は「もう少しだ、待ってくれ」と言う。
現代的に言うと、山本富士子は太って見える。
白黒フィルムなら良いのだが、カラーだと膨張して見える。
驚いたことに、京都を舞台にした映画でありながら、東大赤門や法文一号館(or二号館)でロケを行っていた。
監督 吉村公三郎
脚色 田中澄江
原作 沢野久雄
製作 永田雅一
撮影 宮川一夫
美術 内藤昭
音楽 池野成
出演:
山本富士子 (舟木きわ)
小野道子    (妹美代)
川崎敬三    (岡本五郎)
上原謙    (竹村幸雄)
山茶花究    (篠田)
若杉曜子    (開陽亭の女主人)
東野英治郎 (舟木由次郎)
小沢栄    (近江屋)

夜の河 1956 大映

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