ニール・サイモンの楽しい探偵物コメディ。
古いイギリス風映画の設定なんだけど、アメリカン・ハードボイルドな雰囲気も加えて(アメリカのお客さんに)一般受けを狙っている。
何度見てもメンツが凄い!
サム・スペードを模しているというより、ハンフリー・ボガードそのままのピーター・フォーク。
「ラマンチャの男」サンチョ・パンサ役のジェームズ・ココがポワロ。
ピーター・セラーズが得意の東洋人役でチャーリー・チャンだ。
デビッド・ニーブンがマギー・スミスと夫婦役で「影なき男」のチャールズ夫妻。
エルザ・ランチェスターが少し若いミス・マープルである。
ローレン・バコールには似ても似つかないアイリーン・ブレナンや若き日のジェームズ・クロムウェルも愉快だ。
そしてアレック・ギネスが盲目の執事役。
さらに名探偵を招く謎の富豪にトルーマン・カポーティ(作家、本物)を配する、ハチャメチャなキャスティング。
英語は聞きやすい。「刑事コロンボ」のおかげで一番くせ者のピーター・フォークの英語が何とかなるので、あとは英国喜劇界の大御所ばかりだから、リスニングは苦にならず。
ピーター・セラーズとピーター・フォークのからみは幾度見ても涙が出ちゃうほどうれしい。
のちに漫画の「名探偵コナン」でパクっていた。
青山剛昌ごときではニール・サイモンの真似はできないけど。それだけこれが名作だと言うことだろう。

名探偵登場 1976 米コロムビア

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