江利チエミのサザエさん映画第九弾。

今回は舞台を京都にして、立退に反対する下宿屋のおかみさんがエプロンおばさん(本名 敷金なし)という強引な設定。

「エプロンおばさん」は当時サンデー毎日で連載された長谷川町子の人気漫画。テレビドラマでは望月優子や藤村有弘が演じたが、この映画では母もの映画で有名な三益愛子が演じている。シリーズがマンネリ気味だから大物を投入して打破したかったのだろう。シリーズ第10作のもエプロンおばさんは登場する。

マスオさんは京都の用地買収にかかりきりでタラオの誕生日にも帰れない。そこでサザエさん自ら京都に乗り込みエプロンおばさん宅に女中として潜入し、説得しようとする。しかしそこにはいとこのノリ吉くんや探偵の鵜の目さんも下宿人として住んでいた。

 

「エプロンおばさん」のレギュラー鵜の目高吉を高島忠夫が演じている。また京都の交番巡査役として当時若手だった藤田まことも出演している。

感想としては、サザエさんやマスオさんの関西出張話も少し飽きて来た。もう少し江戸前の芸人さんを絡ませてほしい。

 

監督 青柳信雄
脚本 笠原良三 、 蓮池義雄
原作 長谷川町子
製作 杉原貞雄

 

配役

フグ田サザエ 江利チエミ
フグ田マスオ 小泉博
イソ野波平 藤原釜足
イソ野舟子 清川虹子
敷金勇 森川信
敷金なし(エプロンおばさん) 三益愛子
西野万造 花菱アチャコ
西野ちえ 浪花千栄子
鵜の目高助 高島忠夫
山中老人 柳家金語楼

サザエさんとエプロンおばさん 1960 東宝宝塚

投稿ナビゲーション