今年の香港QE2世カップは少頭数8頭立てのレースである。日本から堀厩舎の6歳牡馬ネオリアリズム一頭が出走する。前走ではデムーロを鞍上に中山記念を勝っている。今回の鞍上は香港のマジックマンことモレイラ騎手である。よくもまあ、彼のような上手が空いていたものだ。

レースでネオリアリズムは出が悪く5,6番手と中団から行く。しかしスローペースで、3コーナーにかかるところで早くもネオリアリズムが仕掛け、あっさり先頭に立つ。その後もネオリアリズムは先頭で押し切り、始めは好位につけていたが途中で中団に貯めて直線で改めて追い込んだ地元馬パキスタンスターの猛追を押さえて優勝。勝ち時計は2分4秒59。連覇を狙うワーザー(香港)は3着。因みに香港ではネオリアリズムのことを何のひねりもなく新写実派と呼ぶそうだ。

シャティンの2000mで三角かましという気持ちの良い勝ち方を見せてくれたネオリアリズムだが、めっきり中距離ランナーらしくなってきた。国内次走として安田記念には行かない方が良い。多頭数で時計が速くて直線の長い2000mの天皇賞・秋も合わない気がする。だから宝塚記念直行か秋の欧州中距離戦線を目指すかな。モレイラが付いてきてくれるのなら面白くなる。

クイーンエリザベスII世カップ( 香港シャティン) ネオリアリズム 2017

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