B級映画の帝王ロジャー・コーマン監督とSF映画原作者リチャード・マシスン(脚本)が組んで、19世紀にエドガー・アラン・ポーが書いた幻想恐怖小説「アッシャー家の崩壊」を映画化した。
主演はヴィンセント・プライス、マーク・デイモン

Synopsis:

フィリップは結婚の約束を交わしたマデリンを訪ねて、彼女の実家アッシャー家にやってきた。そこは周りに草も生えず、今にも朽ち果てんとする、古い屋敷だった。マデリンは病気だと言われ、兄ロデリックに面会する。
兄は暗い男で、フィリップを追い出そうとするが、フィリップはマデリンを見舞う。彼女は病んでいるせいか、とても痩せていて何かを怖がっていた。
フィリップはマデリンを屋敷から連れてボストンへ逃げようとするが、兄が阻む。しかも兄妹と口論になり、マデリンは突然死してしまう。
マデリンは地下に前もって用意されていた棺に入れられるが、翌朝棺を見にいくと、中身は空だった。そして血痕を追っていくと、ロデリックの部屋に行き着く。入ると、妹がもの凄い形相で兄と再び睨み合っていた。マデリンは病気で仮死状態だっただけなのに、れを知りながら兄にそ棺に入れられてしまった。マデリンは必死に重い蓋を開けてロデリックに復讐を果たそうとしている。
フィリップは止めようとするが、ちょうど屋敷にヒビが入り、倒壊しそうになる。危ういところを使用人がフィリップを突き飛ばしたが、兄妹と使用人は建物の下敷きになる。フィリップが外へ逃げ出すと、建物ごと地下に沈んでいった。

Impression:

誰でも知ってるアメリカ文学の古典。
生きながら埋葬されることを恐れたポー。だからこれはポーの夢の具現化みたいなものだ。
日本人でも生きながら火葬場で焼かれる夢をみる人がいる。
残念ながらビデオの画質が悪かった。綺麗な画質なら、良かったのだろうが、残念だった。
ヒロインのマーナ・ファーイの美しい姿から、最後重い棺に入れられて恐怖で豹変した形相の変わり方が良いのに、それをあまり感じられなかった。

 

Staff/Cast

監督 ロジャー・コーマン
脚本 リチャード・マシスン
原作 エドガー・アラン・ポー (「アッシャー家の崩壊」)
製作 ロジャー・コーマン
製作総指揮 ジェームズ・H・ニコルソン
音楽 レス・バクスター
撮影 フロイド・クロスビー

 

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出演

ヴィンセント・プライス ロデリック・アッシャー
マーク・ダモン フィリップ・ウィンスロップ
マーナ・ファーイ マデリン・アッシャー
ハリー・エラーブ ブリストル

 

アッシャー家の惨劇 (House of Usher) 1960 AIP(アメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ)

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