探偵マット・スカダーシリーズ第一弾の映画化。
原作はレイモンド・チャンドラーの再来とまで言われた作品だ。
でも失敗作に終った。
監督ハル・アシュビーにとっても、最後の劇場作品になった。
休職中の警官スカダー(ジェフ・ブリッジス)がコールガール殺人事件に巻き込まれる。
この犯罪が麻薬絡みだと推理した彼は、エンジェル(アンディ・ガルシア)という売人の大物に目をつける。
スカダーはサラ(ロザンナ・アークェット)というエンジェルの情婦を仲間につけて、犯人にワナを張る。

編集やオリバー・ストーンの脚本も悪い。
つながりがイマイチだ。
例のごとくマンハッタンの話をロスに持ち込む安易さも泣けてしまう。
原作を、ずたずたに切り刻んでいる。
ミステリの大家ローレンス・ブロックは、ハリウッドのインチキ野郎に騙されたと思ったことだろう。
彼はこれで自作の安易な映画化は嫌になったようだ。
アンディ・ガルシアにとっては初期の出演作品である。
はっきり言って下手だ。
ジェフ・ブリッジスは今も昔もさして変らない。
B級作品スターという感じでもない。
存在感はかなりあるのだが、作品に恵まれない。
出っ歯なお姉ちゃんマニアにはたまらない作品かも?
ロザンナ・アークェットの素顔は、出っ歯に見えた。
あれもメイクかな?
アークェット家の長姉ロザンナの顔を見てると、他の兄妹と似ていない感じがする。
監督 : ハル・アシュビー(「チャンス」)
製作 : スティーヴ・ロス
原作 : ローレンス・ブロック
脚本 : オリヴァー・ストーン / デイヴィッド・リー・ヘンリー

800万の死にざま 1986 アメリカ

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