ジェーン・オースティンの代表作を初めて映画化したもの(テレビドラマはイギリスですでに作られていた)。
監督 ロバート・レナード
主演
ローレンス・オリビエ
グリア・ガースン
モーリン・オサリバン(ジェーン)
2005年の「プライドと偏見」よりコミカルに仕上がっている。昔の方が誰も芸達者だったんだなあ。
ツンデレ文学の走りのような作品だが、そもそも男の方が身分を鼻にかけているのだから、今風のツンデレとは少し違う。
身分の高いことを鼻にかけて口が悪いダーシーと、思ったことをズケズケいうエリザベス・ベネット。
身分こそ違え、似たもの同士だが、姉ジェーンとビングリー氏の仲を取り持つうちに打ち解けて行く。
しかしその間に邪魔が入った。親戚のコリンズ氏がベネット家の相続権を手に入れたのだ。
順番から言って、二女のエリザベスがコリンズと一緒にならないと、立ち退かなくてはならない。
しかし勝ち気なエリザベスはのらりくらりと交わしている内に、友人のシャルロットがコリンズと結婚してしまう。
さらに悪いことは続くもので、末娘のリディアが将校ウィッカムと駆け落ちしてしまう。
ウィッカムはかつてダーシーのあることないことを吹聴していたが、ようやくエリザベスにも正体がわかった。
ダーシーはロンドン中、手を尽くして二人を探し出して何とか結婚させた。
最後は最も難関と思われたダーシーの叔母にして保護者キャサリン夫人がエリザベスをいたく気に入り、ダーシーが改めてプロポーズして、ハッピーエンド。

ロンドン大学出のグリア・ガースンがロンドンの舞台演劇からハリウッドに進出して3作目(デビュー作は「チップス先生さようなら」の奥さんの役)。
ロンドンから鳴り物入りでアメリカにやって来たのだが、それにしても立派なものだ。
イギリス人のローレンス・オリビエ相手に呼吸もぴったり。
貫禄さえ感じる。(当時、既にガースンは36歳)
キーラ・ナイトレイと比べても、グリア・ガースンの方が気品も高い。
ナポレオン戦争の最中の話だが、全くそんな空気は感じさせない。
でも当時の20歳の娘は今の35歳ぐらいには老成していたのではなかろうか?
この映画の封切りが戦争中だったにせよ、2006年にパブリックドメインになるまで日本で見られなかったのは残念としか言いようがない。

高慢と偏見 1940 MGM

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