岡田茉莉子主演映画「顔」を見たので、久しぶりに朗読の方も聞きたくなった。
松本清張朗読傑作集(CD18枚組)東芝EMIファミリークラブ発売から。
俳優志望の男が妊娠した恋人を殺し、東京へ出奔する。
映画俳優としてチャンスを掴むにつれ、殺害前に顔を見られた男のことが気になってならない。
ついにはその男を呼び出し殺害をもくろむが。

自意識過剰な犯人の悲喜劇だ。
俳優だから、自分が目立つと思いこんでいる。
笑える話だが、胸に手を当てて考えれば、自分にも当てはまるような、普遍性がある。
江守徹は曖昧さを感じさせない。
自信・確信を持った読みだ。
最初のうちはそこが鼻についたりしたが、慣れてくると、病みつきになる。
映画が駄作だったため、一層オリジナルの名作振りがよくわかった。
映画では、犯人を女性(岡田茉莉子)で、職業はモデルにしていた。
岡田茉莉子ほどの美人が、自意識過剰なのは当然。
演出は田舎刑事(笠智衆)の捜査に掛ける執念にウェイトを置いて、原作独特の滑稽さが伝わってこない。
こんなものをわざわざ買う人は少ないだろうが、念のため参考まで。
松本清張朗読傑作集(CD18枚組)東芝EMIファミリークラブ発売
30年ぐらい前の録音。18巻のうちには、時代劇が多く含まれているので注意。
(懐音堂から再掲示)

顔 松本清張作 江守徹朗読

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